【大紀元日本3月3日】ノルウェー紙「ノルラン日報」2月25日付けの報道によると、同国政府は中国の法輪功学習者11人を難民として受け入れたという。難民らは中共政権から拷問と迫害を受けており、うち8人はタイを経由してノルウェーに入国した。
15歳の少女・王安_qi_さんとその両親は、中国で拷問を受け、長期間監禁された。その後、王さんたちは国境を潜りぬけ、タイに逃亡した。「母の名前は中共がタイ政府に提供したブラックリストに載っていたため、随時逮捕される可能性があった」。無事にタイ入りしたものの、王さん一家は、中国領事館前で中共に対する抗議活動を行ったことで、逮捕され、ノルウェー政府に難民として入国を許可されるまで、タイ警察に拘束されていた。
迫害経験を振り返り、泣き出す王安_qi_さん
証券マンだった華峰氏は、3歳の娘を幼稚園に送り出す途中、公安当局に逮捕された。警察は幼い女の子を路上に放置したまま、華峰氏を強制連行した。「私は中国で2年半投獄された。釈放された後、タイへの脱出を決行した。一回目の逮捕の時、娘は生後10ヶ月だった。刑務所のような鉄柵のある建物を見かけると、娘は必ず大泣きする。父親の私がまた監禁されると心配しているのだろう」と語った。現在6歳になる娘は「警察がパパを連れて行った時、私は大泣きした。1人だけ取り残されたの」と当時の様子を真剣に語った。
李健輝氏(49歳、男)は中国で事業を成功させた億万長者の実業家だった。李氏とその妻は、法輪功を修煉したため、長期間投獄され、長い間拷問を受けた。「私は、電気警棒で電撃され続け、様々な残酷な拷問を受けた」と冷静に語る李氏と妻は、釈放された後、徒歩でタイに逃亡することを決意したという。李氏の全財産は中共政権に没収され、億万長者だった国連難民は、現在ノルウェー政府の援助で生活をしている。
譚振齊、張春花夫妻は、日本滞在中に法輪功と出会った。その後すぐに中共政権による法輪功迫害が始まり、中国にいる張春花氏の親戚も嫌がらせを受けた。2人の家族は、夫妻に対して絶対に中国に帰らないようにと懇願したという。「信仰を堅持しているだけで、警察は我々を逮捕しようとしている。棲家はあるが、帰れない」と夫妻は語った。2人は2歳の息子と一緒に去年8月、ノルウェー政府に受け入れられた。
11人の内、8人はタイに滞在し、国連難民高等弁務官事務所の保護を受けていたが、バンコクの中国領事館の前で、中共警察が法輪功女子学習者を強姦した事件に対して抗議を行ったところ、タイ警察に逮捕された。その後、ノルウェー政府は彼らを難民として受け入れることに決めたため、全員がノルウェーに入国した。これらの中国難民はノルウェー政府の人道的措置に深く感謝の意を表明し、「ここでは逮捕や、迫害の心配はなく、正常の生活ができる」と言葉を揃えた。
法輪功は佛法の修行の一種で、座禅などの5式の動作によって構成されている。中国を含む世界60カ国以上の国で計1億人以上の愛好者がいると言われている。修煉者は心身の健康を図り、座禅のほか、日常の中で自分を厳しく律することが要求されている。1992年に中国国内で伝授され始め、1999年に愛好者数が1億人近くに達し、中共共産党員数の6千万人を超えた。そのため江沢民前総書記が主導の下、法輪功に対する迫害が展開され、6年あまりの間に数十万人の学習者が迫害を受け、逮捕監禁された。そのうち数千人が拷問により殺された。国際人権組織「アムネスティ・インタナショナル」は中共政権による法輪功学習者への集団迫害を厳しく非難している。
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