【大紀元日本12月28日】中国二番目の油田、山東勝利油田でこのほど、数千人のリストラ労働者の抗議事件が発生した。先月30日から、四千人を越えた勝利油田の労働者と家族らが油田当局が入っているビルを囲み、ビル内で座り込み、当局と対話することを要求。山東省公安庁は千人の公安を出動したが、現場の秩序はかなり混乱しており、事件はいまだに解決していない。中央社が伝えた。
「明報」の報道によると、事件の原因は、勝利油田では当局が五年前に、一回切りで補償金の支払いで労働者は全てリストラされ自ら生計を立てなければならない雇用契約を二万人を越える労働者と交わした。近年、勝利油田の経営状況が好転し、解雇契約を結んだ多くのリストラ労働者は不利な条件をだまされて押しつけられたことがわかり、当局に契約の取り消しを求め改めて話し合うための集会を行った。
労働者代表は、五年前に勝利油田は経営が難しくなり、管理局経営陣は油田の将来が不透明で、破産する可能性があり、労働者は(油田管理局と契約を結んだら)補償金がもらえ、それで自ら生計を営むことができると労働者に言った。管理局の広報メディアも大いに世論をあおり、労働者らに油田は「明日にでも破産する」と思わせた。当時、多くの労働者は当局の言うことを信じ、二万人を越えた労働者は当局の「解雇契約」に署名して解雇を受け入れた。
後に、労働者らは、油田の管理部門が企業利益を増やすために人員削減を図るためという真意に気がついた。近年、中国大陸で石油供給が足りない旨を呈し石油価格が暴騰したため、勝利油田の経営が好転し利益が上昇し、多く在職の労働者の収入が大いに増加した。二万人の解雇された労働者が当局に騙された事を感じた。
解雇された労働者の話によると、現在企業の経営がよくなり、当初の状況と全く違う。彼らが当局に改めて見直しを求めるのはもっともなことであり、手続き上も何の問題もない。
労働者らは、当局が大衆の生活苦を解決し、勝利油田に調和がとれた仕事と生活の環境を作らないと結果的に共倒れになってしまうと主張、問題の解決をみるまで平和的な手段で管理陣と対話していきたいと話している。
しかし、内部事情を良く知る人は、これら解雇された労働者は自ら契約に署名したので、法律上では不利であるとしている。
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