中国:奴隷労働で作製された、有名イタリアブランドの人形

2005/08/10
更新: 2005/08/10

【大紀元日本8月10日】李迎さんは法輪功学習者であるということを理由に、2001年12月から2003年10月まで中国の労働教養所収容されていた。2003年11月末、彼女はオーストラリア政府とボランティアたちの助けにより、無事オーストラリアへ脱出した。

李迎さんの証言によると、彼女が収容されていた上海女子労働教養所・三大隊では、2002年6月から2003年5月までの間、有名なイタリアブランドの人形が手作業で作られていた。作製されたものの一部はイタリアへ輸出され、一部は更に加工するために他の地域へ送られたという。

作業にはノルマが課せられており、収容されている人々は少なくとも朝7時から夜9時まで、大多数の人は夜11時まで働かされたと李迎さんは証言している。

中国労働教養所から釈放された多くの人たちは、無理に課せられるノルマ、看守たちの暴行、環境が劣悪であることなど、その奴隷労働の実態を証言している。その背景には、低コストの労働力を確保したい外資系企業と、利潤を貪る労働教養所がタイアップしているという構図があり、それが更に、奴隷労働の犠牲者を増やす事に拍車をかけている。

李迎さんが作らされていた人形は、イタリアメーカーのホームページ、www.mydoll.itで見ることができる。

右側に座っているくまの人形のズボンの一部は、労働教養所で作成されたもの。

人形の頭に付いている花は、ずれないようにゴム紐できつく縛られており、作業者たちはそれを2回巻いて固定する。1日でもその作業をすると、親指と人差し指は赤く腫れ上がる。次の日も引き続き作業しなければならないため、指の皮膚はめくれ、血が滲み出てしまう。人形が身に付けているドレスの模様も、収容者たちが手作業で刺繍したもの。

収容されていた法輪功学習者たちは、1日に120個の人形を作製するノルマが課せられた。