【大紀元日本7月25日】中共国防大学防衛学院院長の朱成虎少将(教授)は7月14日、西側のメディアに対し、もし米国が中共の台湾武力侵攻に介入すれば、「西安から東側にあるすべての都市が破壊されることを覚悟しておくべきだが、当然のことながら、米国人は、数百、或は二百か、さらには、もっと多くの自国の都市が中国人によって廃墟にされることを覚悟しておかなければならない」と述べた。彼のこの発言は、国際社会で大きな反響を呼んだ。中共政府筋の新華社に27年間勤めていた、フランス国際放送局中国語部元主任・吴葆璋氏は、この発言に対し、朱成虎の発言はクーデターの前兆だと思っていると述べた。以下は彼の見解である。
朱成虎少将は、核兵器を使ってアメリカを攻撃すると公言した後、世界世論が騒がしくなった。この発言の中で最も重大なことは、先に核兵器を使わないという原則を変えてもいいということである。
周知のように、核兵器の使用原則及び核兵器の使用権は、各国において国家元首が握っている。中共の政党と国家体制で、関連する政策を外国へ宣告する権力を持っているのは、総書記である胡錦涛氏であるはずだが、今、ただの一人の少将が、先に核兵器を使わないという原則を変えてもいいなどと、公然と外部へ宣告してしまった。そうなると「変わる原則があるのだろうか、党が軍を指揮する原則も変えてもいいということになったのであろうか、少将はすでにこれを変えたのであろうか」という疑問を抱かずにはいられない。
党が軍を指揮する原則は、家父長制に基づくものだが、今は、党首の党齢は、多くの党員党齢の半分にも達していないし、年功序列はもう廃れたので、同時代の人々の間で、頭を下げて臣として服従することなどさらにありえないであろう。少壮軍人は、最近、羽がもう生えそろったと自信を持って特に得意になっているので、戦場で一旗揚げて、さらに上の管理職を求めようと焦っている。台湾問題を契機とするが、本当の相手は米国である。朱少将は「軍艦も国土だ」と明確に挑発している。
軍事に対しては、冗談を言ってはいけない。政治や軍事にはそれぞれのルールがあるので、行動が一旦始まれば人の意志により変るものではない。軍務を優先させるには、軍事体制を確立しなければならないので、邪魔になる者であれば、すべて排除の対象となるはずである。今の中国軍部で、作戦計画を立てられる優秀な若い世代は決して少なくない。
歴史上、次のような前例がある。ソビエト共産党は五輪を開催することが、アフガン戦争を起こす障害にはならないと考えたのである。
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