中国 安さの裏に潜む「怨念」

モノにも恨みが宿る? 中国製品の怖い話

2026/11/04
更新: 2026/11/04

「モノにも恨みが宿る」。そんなことが本当にあるのだろうか。

実は今、中国のネット上で、働く人の怒りや恨みが商品にまで影響するという、ぞっとするような話が広がっている。

安い給料でこき使われた労働者が、腹いせに仕事で手を抜いたり、商品を粗末に扱ったりする。その結果、何も知らずに買った消費者が、とんでもない目に遭うかもしれないというのだ。

この考え方は、中国で「奴工理論」と呼ばれている。「奴工」とは、奴隷のように安い賃金でこき使われる労働者のことだ。

どんなに立派な企業や高級ブランドでも、現場の従業員を粗末に扱えば、不満や怒りが仕事に向けられ、手抜きや品質低下につながるというものだ。

例えば、高級ホテルの清掃員がトイレを拭いたタオルで客のコップを拭く。工場の作業員が腹いせにネジを締め忘れる。缶詰工場で従業員が商品に唾を吐く。

こうした商品は、中国のネット上で「怨氣盲盒(恨みのガチャ)」とも呼ばれている。

「盲盒」とは、何が出るかわからない楽しさを味わうガチャガチャのようなもの。しかし、こちらは何が出るかわからない恐怖を皮肉った言葉だ。

企業が人件費を削って得た利益。そのツケを消費者が払い、最後には企業自身も信用を失う。安さを追い求めた代償は、決して安くないのかもしれ。

李凌
中国出身で、日本に帰化したエポックタイムズ記者。中国関連報道を担当。大学で経済学を専攻し、中国社会・経済・人権問題を中心に取材・執筆を行う。真実と伝統を大切に、中国の真実の姿を、ありのままに、わかりやすく伝えます!