中国 我が子の食事を心配する親たちの苦肉の策

刑務所の面会? 鉄柵越しに弁当を届ける親たち=中国

2026/11/03
更新: 2026/11/03

「刑務所の面会時間?」と思わず目を疑う光景だ。

鉄柵を挟んで向かい合う親子。親は柵の外から弁当を届け、子供は内側の小さな椅子に座って食事をする。実はこれ、中国の中学校で撮影された一幕だ。

同様の光景は安徽省や湖北省の学校でも撮影されている。学校側から詳しい説明はないものの、保護者たちは我が子の食事の質や量を心配し、自発的に弁当を届けているとされる。

本紙もこれまで、中国の学校給食での異物混入やカビの生えた食材の使用など、食品安全問題をたびたび報じてきた。しかし、表面化した事例は氷山の一角でしかないだろう。

しかも、問題は食事の安全性だけではない。そもそも、食べたくても食べられない生徒がいるのだ。

なかには、食堂で長い列に並んでも料理が売り切れ、食べ物の持ち込みも禁止されているため、空腹のまま下校する生徒もいるという。学校の食事をめぐっては、SNS上でも保護者から不満や怒りの声が相次いでいる。

授業が終わると、生徒たちが食堂へ全力疾走する映像も広まった。遅れると食事が売り切れてしまうという。

我が子に安心して、お腹いっぱい食べてほしい。そんな当たり前の願いが、鉄柵越しの弁当に込められている。

李凌
中国出身で、日本に帰化したエポックタイムズ記者。中国関連報道を担当。大学で経済学を専攻し、中国社会・経済・人権問題を中心に取材・執筆を行う。真実と伝統を大切に、中国の真実の姿を、ありのままに、わかりやすく伝えます!