中国 やめられない「電子アヘン」

中国で短編ドラマ中毒が深刻化 「電子アヘン」と悲鳴

2026/10/18
更新: 2026/10/17

暇つぶしのつもりが、気づけば数時間。勉強も運動も面倒になり、頭まで働かなくなった気がする。

中国で今、スマホの短編ドラマにハマった人たちから、こんな悲鳴が上がっている。「見れば見るほどバカになる」。この話題は、中国のSNSで検索ランキングの首位にまで上った。

人気アプリ「紅果短劇」のドラマは、1話わずか1~3分。次々と刺激的な展開が続き、次の話も自動再生されるため、つい見続けてしまう。「本を読む気力もない」「勉強するつもりが一日中見てしまった」。中には1日10時間以上も視聴する人もいる。

さらに、SNSにはAIで作られた似たような短編ドラマがあふれ、「10作品のうち8作品は、ストーリーも展開も似たり寄ったり」との不満も出ている。

どれも視聴者を夢中にさせることばかりを狙った内容で、子供への悪影響を心配する声もある。「次々と見続けるうちに、時間だけでなく、考える力や集中力まで奪われる。毎晩夜更かしして、頭が働かなくなる。新型の麻薬と言っても大げさではない」と嘆く人も少なくない。

ネットでは、こうした中毒性の高い短編ドラマを「電子アヘン」と呼ぶ声まで上がっている。

現地の医師も、刺激的な展開が繰り返されることで脳が疲れ、集中力や理解力に悪影響が出る可能性を指摘している。

休憩のつもりが時間を奪われ、気力まで失ってしまう。中国で広がるこうした短編ドラマへの依存は、TikTokやYouTubeショートが身近な日本人にも、思い当たるところがありそうだ。

李凌
中国出身で、日本に帰化したエポックタイムズ記者。中国関連報道を担当。大学で経済学を専攻し、中国社会・経済・人権問題を中心に取材・執筆を行う。真実と伝統を大切に、中国の真実の姿を、ありのままに、わかりやすく伝えます!