トヨタ中国販売31.7%減 2026年5月 自動車市場低迷で4カ月連続減少

2026/06/30
更新: 2026/06/30

トヨタの中国販売が2026年5月に前年同月比31.7%減と大幅減少。市場全体の落ち込みを上回り、4カ月連続で減少が拡大。日本車全体のシェア低下や収益悪化も鮮明になっている。

中国メディア『第一財経』が6月29日に伝えたところによると、トヨタが発表した5月の生産・販売データでは、中国市場での販売台数は前年同月比31.7%減、前の月と比べても3.9%減少した。  

一方、中国の自動車市場全体では、5月の販売は前年同月比22.1%の減少にとどまっている。また、前の月と比べると9.2%の増加となっており、トヨタの減少幅は市場全体と比べても大きい状況である。  

これでトヨタの販売台数は、前年同月比で4か月連続の減少となった。ことし2月から5月までの中国での販売台数は、順に8万2471台、14万2706台、10万6479台、10万2299台で、前年同月比ではそれぞれ13.9%減、8.0%減、25.4%減、31.7%減となり、減少幅は拡大している。  

この減少についてトヨタは、ガソリン価格の上昇など厳しい市場環境が影響していると説明している。  

日本車ブランド全体の苦戦とシェア低下

トヨタに限らず、日本車全体でも中国での販売は減少している。中国自動車流通協会の乗用車市場情報連席会によると、2026年5月の日本ブランドの中国での小売販売台数は15万8081台で、前年同月比35.3%の減少となり、市場シェアは10.5%まで低下した。  

中国市場では、日産の販売台数は7年連続で減少しているほか、ホンダも5年連続で減少している。トヨタについても2023年以降、減少傾向が続いている。  

中国自動車市場全体の販売動向

こうした動きは、日本車に限らず、中国の自動車市場全体の傾向を反映しているとみられる。  

『北京商報』は、乗用車市場情報連席会のデータとして、5月の中国の乗用車市場の小売販売台数が151万台となり、前年同月比で22.1%減少したと伝えている。ことしに入ってからの累計は709万9000台で、前年同期比19.5%の減少となっている。  

販売台数の減少は、自動車メーカーの利益率にも影響している。乗用車市場情報連席会の統計によると、自動車業界の利益率は2019年から2021年までは6%以上を維持していたが、その後は低下傾向にあり、2022年から2025年にかけては5.7%、5.0%、4.3%、4.1%と下がった。2026年第1四半期は3.2%となり、製造業全体の平均を下回っている。  

自動車は高額な消費財であるため、販売の落ち込みは消費全体にも影響を与えている。中国国家統計局によると、5月の社会消費財小売総額は前年同月比0.6%の減少となった。  

このうち自動車関連の小売額は3309億元(約6兆6000億円)で、前年同月比16.1%減となり、全体の減少幅を上回っている。  

劉毅