8日、米ニューヨーク発の中国古典舞踊および古典音楽の芸術団「神韻芸術団」が東京・新宿文化センターで5日目の公演を行った。舞踊と音楽による純善純美の舞台芸術に、劇場では万雷の拍手が起こった。
今年で創設20年目を迎える神韻は、現在8つの同規模の芸術団を抱え、それぞれが世界ツアーを行っている。昨シーズンには二十数か国の200以上都市をめぐり、数々の世界トップレベルの劇場で満員の大盛況を記録した。
「独創的で……圧倒的に美しい! あまりにも感動的。次作アバターのインスピレーションをもらった」(映画『アバター』美術監督・アカデミー賞受賞ロバート・ストロンバーグ氏)
「中国伝統文化の賜物。最高の舞台を見せてくれた」(スティーブン・ハーパー元カナダ首相)
「これまで4千以上の舞台を評価してきたが、今夜の舞台に匹敵するものはない」(ブロードウェイの評論家 リチャード・コネマ氏)
毎年、著名人や政治家、芸術家など各界で大きな反響を呼んでおり、世界各国の議員から表彰状を受け取るなど全世界で称賛する声が相次いでいる。

市議会議員「すごい華やか、目を奪われるような感じ」
東京都武蔵野市議会の落合勝利議員は、神韻公演を鑑賞した感想として「すごい感動した」「一つ一つがドラマになっている、セリフはないけれども情景が浮かび、皆さんダンサーの踊りもすごい軽やか」と語った。

歌劇やミュージカルをよく観劇するという落合さん。世界最高峰の舞踊について、「男性の方が躍動感に溢れているし、女性の方は本当に優雅、非常に綺麗で美しいなという印象を持った」と絶賛した。
神韻の舞台照明、衣装、色彩の使い方について、「色合いもすごいですね。スクリーンの絵もすごい綺麗で、それとマッチして踊る方々の衣装もすごい華やかで、目を奪われるような感じ」と語り、舞台芸術としての完成度の高さを称えた。
神韻の演目は、古代の伝説や神話、『西遊記』や『三国志』といった名作、さらには皇帝に仕える臣下や将軍、各王朝の宮廷女性の所作などを題材に構成されており、中国古典舞踊をはじめ、舞踊劇、中国楽器の独奏、オリジナル楽曲による独唱など、約20に及ぶ多彩なプログラムが披露される。

落合さんは、「モンゴルも、孫悟空のバク転もすごいです。あのようなものを初めて見たので、よく考えられている。すごい演出だと思った」と称賛。水袖を用いた舞踊についても、「あれもすごい。伸びたり縮んだり、しっかり掴んでいた。場面展開ごとに伸びたりという『流れ』を感じた」と語った。
落合さんは、公演で表現された中国の神伝文化の内涵と日本の文化と共通点があると語った。「日本も神話というものが定着している。中国には中国の長い歴史があって、神秘性を持っている。中国も日本も同じような考え方があるのかなという思いで見ていた」
そのうえで、「歴史を重んじなくなっている。今の社会を見ていて、今だけが大事という感じがする」と現状を危惧。
最後に、「今までの長い歴史の積み重ねが現在になっているわけで、我々がこれから次の未来に繋いでいくために、今まで自分たちがどういう位置にいてこれからどうするのかは、歴史を見ないと作り出せないのかなと思う。少し今の社会は残念なところがあるなと思う」と話した。
著名俳優が絶賛「神韻のような精神性をもつべし」
元歌舞伎役者で、俳優の林与一さんは、「神韻を知って、もう絶対見たいと思って来たんです」と語り、「やはり素晴らしい。チームワークがすごいですね」と称賛した。

林与一さんは、俳優であり、元歌舞伎役者としても知られる。「林流」の宗家として伝統芸能の継承と発展に尽力しており、舞台、テレビ、映画など多方面で活躍し、その品格ある演技と美しい所作で高く評価されてきた。現在は、日本伎芸文化振興会の理事長を務める。
公演を通して現れるダンサーの内面の美や修養について、林さんは深い示唆を込めてこう語る「僕たちは(神韻の)こういう精神を持たないといけない。今の日本人の芸術家は忘れている。だから今日すごくエネルギーになった」と語った。
「今僕たちの周りの芸能人は(神韻アーティストのような)これほど練習をやっていない。アスリートは、舞台に立つ数分のために練習する。(神韻を)見ると、出るまでのレッスンをすごいやってらっしゃるんだろうなと思った」


「文化は神や天から授けられた」とする中国の神伝文化を表現する神韻。最初の演目では、壮麗で麗しい天上の世界が観客の目の前に広がる。
林さんは「僕たち日本人は本来『神の国』で、神から始まっている。そのことをすごく表現してらっしゃって分かりやすかった」と日本古来の神話との共通性に触れながら、「中国も日本も、魂がだんだん薄れてきている。日本人なら日本人の魂、中国なら中国の魂。魂というものを忘れていると思う」と述べた。
「原点は神で、先祖から始まって僕がいるから、先祖を敬わなければいけない。先祖を敬ったらその先には神がいる。そういうことを今の方は忘れている気がする」と林さんは述べた。
神韻の演目では、「仁義礼智信」や忠義、孝行、道などの古来の美徳や価値観が表現されており、現代の世で忘れ去られたこうした美徳を、舞踊を通して、歌声を通して世界中の観客に伝えている。
林さんは神韻公演を見る意義について、「(伝統文化を披露する神韻を)見ると反省できる。たくさんの人に見てもらって、神がいるってことを忘れないでほしいと思う」と締めくくった。
「とても綺麗」「最後楽しんだ」衣装デザイナー
ビジュアルブランディングや衣装デザインを手掛ける高島信子さんは、「本当にたくさん練習を重ねてこられたんだなというのが伝わってきて、最後まで楽しませていただいた」と語り、公演の完成度の高さに深い感銘を示した。

とりわけダンサーが身にまとう衣装については、「綺麗でした。とても綺麗なので、すごく気になりました」と称賛した。神韻の衣装は、中国の歴代王朝の様式や天上世界の意匠に着想を得ており、意匠から配色に至るまで、伝統的な審美観に基づいて緻密に作り上げられている。
高島さんは、神韻の衣装デザインを今後参考にしたいと語った。「ファッションの仕事をしているので、ぜひそういった色使いを参考にさせていただきたいと思う」
また舞踊についても、「皆さんの身体能力の素晴らしさと、引きつける力というのをすごい感じた」と称えた。神韻アーティストの内面の美しさも「優しさとか柔らかさを感じることができた」と語った。
加えて、伝統文化の継承という観点にも言及し、「引き継ぐ方がいらっしゃらないと残っていかないと思うので、これからもぜひ続けていただきたいなと思う」と述べた。
「とにかく全部が新しい体験」 夫婦で鑑賞

世界的に有名な自動車メーカーで要職を務める山野千春さんは夫婦で神韻を鑑賞。「踊りも素晴らしいし、構成がよくできていて、オーケストラの音楽とのシンクロ具合がすごいと思った」と絶賛した。
山野氏は、個人的な興味から特に神韻の音楽に注目したという。「動きとシンクロしているところがさらに見応えがあって良いなと思った」「打楽器の音とか、『今の音はどこから出たかな』とか気になった」
舞台の下に構えるオーケストラが舞踊の伴奏として、生で演奏をする。神韻公演の見どころの一つとなっている。
壮麗な西洋の交響楽と、それに引き立てられる伝統的な中国古典音楽の旋律。その相乗効果により、神韻交響楽団は東西の音楽の美しさを最大限に際立たせている。
山野さんはまた、「舞踊と音楽の調和具合がすごい。あと後ろにプロジェクションがあって、それとの融合も。こういうのは初めてだったので、すごく新鮮で面白いなと思って見ていた」と述べた。
さらに、「間近でこれだけ大人数の、一人一人が一流のダンサーが全員シンクロして。あと物語の表現力や表情も全部すごい」「とにかく全部が新しい体験で、良かった」と称えた。

ステージ後方に映し出された鮮やかな光景がダンサーと一体化することで、観客は臨場感あふれる歴史絵巻のような世界にいざなわれ、東西の楽器が融合したオーケストラが奏でる妙音は舞踊を引き立てる。
山野さんの妻は、「キラキラしているところや色の合わせ方、踊りのしなやかさなど、女性として参考になった」と、舞台の美的要素に深い関心を寄せた。
「音楽と踊りの息がぴったり。衣装や背景のCGとの合わせ方とか、単純に舞台としてすごく楽しく見させてもらった」と語り、細部に至るまでの完成度に感嘆の声を寄せた。
「失われた中国伝統文化の復興」を掲げる神韻芸術団は、毎シーズン世界各国の名だたる劇場で上演している。巧みな舞踊に色鮮やかな衣装、雄壮な音楽、そして豪華で華麗なデジタル背景幕で、毎年一新された演目を披露している。


(詳細は神韻公式サイト、チケット情報を参照)
大紀元は神韻芸術団の後援として、2006年の芸術団創設以来、観客の声を伝えています。
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