宇宙で激変が起きている? 遠方の銀河が20年で20倍も減光

2026/03/31
更新: 2026/03/31

100億光年先にある一つの銀河が、かつては宇宙に輝く「灯台」のようであったにもかかわらず、わずか20年の間に明るさが元の20分の1にまで急降下した。これは天文学者が望遠鏡で捉えた実在の発見である。この事実は、宇宙のブラックホールに対する従来の認識を覆し、宇宙の変化がいかに速いかを一般の人々にも直感的に感じさせるものだ。

この銀河の名は「J0218−0036」といい、地球から約100億光年の距離にある。2002年頃にスローン・デジタル・スカイサーベイ(SDSS)によって初めて撮影された際、その中心部は非常に明るかった。しかし、2018年に日本のすばる望遠鏡の超広視野主焦点カメラ(HSC)で再び撮影されたときには、すでに大幅に減光していた。研究チームがこれら2枚の写真を比較したところ、銀河の見かけの明るさが約20倍も低下していることが判明したのである。さらに驚くべきことに、中心の「活動領域」の明るさに至っては、元の50分の1にまで落ち込んでいた。

ほとんどの銀河の中心には、太陽の数億倍から数十億倍もの質量を持つ超巨大ブラックホールが潜んでいる。通常、ブラックホールは静かに佇んでいるだけだ。しかし、周囲に大量のガスが存在し、それが強力な重力によって引き寄せられると、ガスは排水口に流れ込む水のように螺旋を描きながら、超高温の「吸積円盤(アクリエーション・ディスク)」を形成する。円盤内のガスは摩擦によって数百万度という高温に達し、膨大なエネルギーを放出する。これにより、銀河の中心はクエーサーのように眩しく輝く。これが「活動銀河核」と呼ばれる現象だ。

分かりやすく例えるなら、ブラックホールは「大食漢の怪物」であり、吸積円盤はその「飯碗」である。飯をたくさん食べれば怪物は「元気いっぱい」に光り輝き、飯が少なくなれば「意気消沈」して暗くなる。

今回発見されたJ0218−0036は、まさに「大食い」状態から「節食」モードへと切り替わったところだった。研究者たちがカナリア大望遠鏡やケック天文台を含む複数の大型望遠鏡、さらにはアーカイブデータ(70年前の古い写真まで)を用いて包括的に分析した結果、一つの結論に達した。光が塵の雲に遮られたのではなく、ブラックホールへ流れ込むガスの量が、わずか7年ほどの間に50分の1にまで激減したのである。ブラックホールの「燃料」供給が突如として途絶えたのだ。

これまで天文学者たちは、超巨大ブラックホールの「食事」の速度変化は非常に緩やかであり、その時間軸は何万年、あるいはそれ以上かかると考えていた。そのため、人間の生涯という短いスパンでは観察不可能だと思われてきた。しかし今回、その変化はわずか20年で起きた。研究を率いた日本・千葉工業大学の諸隈智貴研究員は、「一つの活動銀河核がこれほど短期間に劇的に明るさを変え、しかもそれが吸積率の大幅な変化によるものであるというのは、非常に魅力的だ」と感慨を込めて語っている。共同研究者である富山大学の川口俊宏教授も、これが理論モデルを修正するための重要な事例になると述べている。

さらに重要なのは、この発見が「宇宙は不変なものではなく、今まさに激変している可能性がある」と我々に気づかせてくれたことだ。今後、減衰しつつある活動銀河核がさらに多く発見されれば、銀河とその中心にあるブラックホールがいかに共に進化してきたのかを、より深く理解できるようになるだろう。今では「静かな」銀河の多くも、かつては賑やかに輝いていたのかもしれない。

李思文
林清