イラン最高指導者にハメネイ師の次男が選出 米政権の反発必至

2026/03/09
更新: 2026/03/09

イランのイスラム聖職者で構成する機関「専門家会議」は9日、イランの最高指導者にモジタバ・ハメネイ師(56)を選出したと発表した。モジタバ師は、死亡したアリー・ハメネイ師の次男であり、イラン史上初の父子継承による最高指導者の交代となった。

専門家会議は、聖職者88人で構成され、次期最高指導者を選出する権限を有する。同会議が発表した声明では、「決定的な投票で、第3代指導者にモジタバ師を任命した」と発表した。

モジタバ師はこれまで公の場に姿をほとんど見せてこなかったが、精鋭軍事組織「革命防衛隊」と緊密な関係にあり、父親と同様に強硬保守派として知られる。モジタバ師の選出は「体制内部の強硬派が依然支配的である」ことを意味しているとみられる。

革命防衛隊は声明で、比較的若い指導者としてモジタバ師を歓迎し、「政治的理念にも明るい若き知性」と評している。父アリー・ハメネイ師は、1989年に初代最高指導者ルホラ・ホメイニ師の死去に伴い、当時50歳で最高指導者に就任。その後、37年以上にわたり同国の政治・宗教の最高権力を掌握し続けてきた。

米イスラエルの共同攻撃により、ハメネイ師のほか、モジタバ師の妻と母親も死亡したとされる。

最高指導者の発表数時間前、トランプ米大統領は、イランの次期指導者選出に米国が関与する意向を示し、「米国が承認しない人物は長くは続かない」と強い警告を発していた。トランプ氏は、モジタバ師について「軽量級」と評し、後任としてふさわしいとは考えていないと述べていた。

米共和党のリンゼー・グラハム上院議はSNS上で、モジタバ師の選出について「我々が求めている変化ではない」と指摘。グラハム氏は、モジタバ師を「宗教的ナチス(宗教的極端主義者)」と表現し、「父と同じ運命をたどるのは時間の問題」と強調した。

米国ナッシュビル在住のエミー賞受賞ジャーナリスト。以前はニューヨーク・ポストやフォックス・ニュース・チャンネルで働き、ニューヨーク市ではオフ・ブロードウェイ・ミュージカルのシリーズも執筆した。
カナダ大紀元の記者。