2026年の旧正月(2月17日)を前に、中国で帰省ラッシュが始まった。注目を集めているのは、近年すっかり見慣れた車内の対照的な光景だ。
高速鉄道の車両には空席が目立つ一方、昔ながらの安い列車は人であふれ、通路やトイレの前にまで立ち客が並ぶ。
快適さよりも、出費を抑えることが選ばれている。
背景にあるのは、家計の厳しさだ。
出稼ぎで働く人たちは、帰省にかかる交通費を細かく計算する。
高速鉄道なら3時間余りで到着するが、料金は500元以上(約1万円)かかる。一方、安い列車は14時間かかるものの、180元ほど(約4千円)で済む。
その差額は、高齢の親の防寒着になり、子どものお菓子や玩具になる。多くの家庭にとって、見過ごせない金額だ。
だからこそ、混雑や長時間移動を承知で、人々は安い列車を選ぶ。
しかし、誰が好きで、身動きの取れない車内に立つだろうか。それでも人は、安い列車を選ぶ。残されている選択肢が、それしかない。
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