中国 磁石に反応 重さも不足 証明書付きでも信用できず

中国の国有銀行が渡した「銀地金」 中身は鉄だった?

2026/02/12
更新: 2026/02/12

中国で、国有銀行が贈呈したとされる銀地金が偽物だった可能性が浮上している。

銀価格の上昇を受けて売却を考えた黒竜江省の女性が、長年保管していた銀地金を検査に出したところ、偽物の疑いが判明した。

この銀地金は2017年、中国郵政銀行で定期預金をした際に記念品として受け取ったものである。赤い化粧箱の中に茶色の木製ケースが収められ、ケースの表面には「2017年銀地金コレクション版」と刻印されていた。

中には長方形の銀地金が5本整然と並び、「上海造幣工場」と記された証明書と赤い印章も添付されていた。定価は3680元(当時のレートで約6万円)と表示されており、女性は本物だと信じて疑わなかったという。

ところが、検査の結果、表示では50グラムとされていた重さが実際には約36グラムしかなく、銀の含有量も極めて低いことが判明した。主な成分は鉄であった。

公開された動画では、女性が磁石を近づけると銀地金が一瞬で吸い付く様子が映っている。女性は「国有銀行が鉄の塊を銀として渡した。どこに訴えればいいのか」と怒りをあらわにした。

この動画はその後、中国国内のインターネット上から削除された模様である。

同様に、国有銀行や大手の貴金属販売店から購入した金地金や銀地金についても「中身が鉄だった」と訴える投稿がSNS上に多数見られ、今回の事例が個別の問題にとどまらない可能性を指摘している。

李凌
中国出身で、日本に帰化したエポックタイムズ記者。中国関連報道を担当。大学で経済学を専攻し、中国社会・経済・人権問題を中心に取材・執筆を行う。真実と伝統を大切に、中国の真実の姿を、ありのままに、わかりやすく伝えます!