不満を募らせた陳情者 中共中枢施設へ向かう動き拡大

2026/02/03
更新: 2026/02/03

請願者らによると、「安定維持」当局は当局に対して苦情を申し立てようとする国民を阻止し続けている。

 

陳情者によると、「安定維持」担当者が当局への苦情申し立てを試みる市民の行動を引き続き阻止している。

未解決の苦情を抱える中国の市民が、中国共産党(中共)中枢施設である中南海へ向かう動きを強めていると、陳情者らが大紀元に語った。

中共の「信訪」制度の下では、地方当局の対応に不満を持つ市民は、市や省レベルの陳情部門、最終的には国家信訪局に苦情を申し立てることができる。

しかし、多くが警察官である「安定維持」担当者は、自らの管轄区域の陳情者が目的地に到達する前に常に阻止し、元の場所へ送り返しているという。

長い間、陳情し続けている70代の劉東宝氏は、国家信訪局を訪れる陳情者の数は10倍に増え、さらに多くの人が中南海に向かうようになっていると推定した。

劉氏は最近、大紀元中国語版に対し「国家信訪局では20時間以上も並ばなければならない。高齢者には身体的に厳しいので、いっそ中南海へ行った方がよい」と語った。

中南海は国家信訪局から約2マイルの場所にあり、北京中心部に位置する中共指導部の公務・居住施設である。

劉氏によると、1月16日、中南海へ向かうバスの中で警察に拘束され、近くの派出所へ連行された。そこでは、阻止された陳情者が映画館のような部屋に集められていたという。警察車両が絶えず陳情者を派出所に運び込み、その後、各地の「安定維持」担当者が陳情者を引き取っていった。

劉氏は「以前は中南海へ行ってもそれほど人はいなかった。1日にバス2、3台分ほどだったが、今は一度に数百人が向かっている」と述べた。

上海出身の元実業家である劉氏は、30年前に政府主導の都市移転計画で自宅を失い、補償金では新たな住宅を購入できなかった。

2023年12月、上海警察は劉氏の賃貸住宅裏口に置いてあった台所用品などの私物を押収し、その過程で劉氏は負傷した。劉氏はその後、警察に対する苦情を繰り返し申し立てた。

2025年6月までに、劉氏は「騒ぎを起こしトラブルを引き起こした」として9回拘束された。

劉氏は、2025年7月には、警察官4人と他の6人から自宅から連れ出され暴行を受け、2か月間拘束され、深刻な負傷を負ったと大紀元に語っている。

安全上の理由から劉梅(仮名)と名乗る別の陳情者も、首都に滞在する陳情者が大幅に増加していると述べた。

劉梅氏によると、多くの陳情者は陳情を続けるために北京に滞在し、生活費を賄うためにアルバイトをしているという。多くは故郷で家を失い、戻る場所がないという。

劉梅氏は「冤罪や不当な扱いが増えているため、北京に集まる陳情者も増えている」と述べている。

Lily Zhou