イラン当局がインターネットを遮断する中、抗議活動に参加する市民らは、衛星通信サービス「スターリンク」を利用し、当局と対峙する様子を外部に発信している。これらの映像を通じて、現地の実情が国際社会に伝えられている。
大紀元のマヒ・アリアニ中東特派員によると、目撃者は「街頭には厳重な警備が敷かれ、緊張した状況が続いている」と証言している。
アリアニ氏は、テヘランの道路沿いで遺体袋が整然と並べられている様子が確認されており、親族らが亡くなった人々を悼んでいると述べた。
また目撃者の話として、「夜間には多数の遺体が地面に横たわっているのを見たほか、日中に外出した際にも路上に血痕が残っているのを目にした」と語った。
治安部隊によって殺害されたとされるデモ参加者の遺族らは、遺体を回収しながら「ハメネイに死を」と叫んでいた。
アリアニ氏は、「治安部隊は実際に銃を発砲している。その目的は、単に抗議を抑え込んだり群衆を解散させたりすることではなく、市民を殺害することにある」と指摘した。
ネット遮断前に流出した映像では、武装したイラン軍部隊が病院に突入する様子が映し出されている。報道によると、部隊は催涙ガスを使用し、扉を破って侵入したほか、患者を引きずり出し、医療従事者や患者に警棒で暴行を加えたとされる。
現在、ネット遮断は1週間以上続いている。スターリンクはイランの人々に無料で開放されているが、利用には専用の受信機器が必要である。
アリアニ氏は、「一部の報道では、中国共産党がイラン政権を支援し、スターリンクの通信信号を妨害し、市民が利用できないようにしていると伝えている」と述べた。
別の映像では、イラン部隊が抗議者に向けて発砲する様子を確認。また、イラン政権が弾丸1発ごとに費用を請求しているとの報道もある。
ある男性は、最近イランから脱出したと語り、迫害を受けている人々への支援を求め、トランプ米大統領に援助を訴えた。
さらに、テヘランの街路に血痕が広がる様子を捉えた映像も公開されている。
抗議者が掲げたポスターには、トランプ氏の写真とともに、「イランの人々はあなたを待っている」との文言を記していた。
アリアニ氏は、「多くの市民はアメリカに対し援助と支持を求めている。少なくとも政権中枢や主要施設への攻撃によって、情勢がイラン国民にとってより有利な方向に向かうかもしれないと期待している」と述べた。
アメリカの要請を受け、国連安全保障理事会は1月15日、イラン情勢について協議する会合を開いた。
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