ニック・ライナーは、両親であるロブ・ライナーとミシェル・ライナーの死亡を受けて身柄を拘束された。

ロサンゼルス市警本部長のジム・マクドネルは、12月15日に別の件で開かれた記者会見で、32歳のニック・ライナーが「殺人容疑で逮捕された」と記者団に語った。

同本部長は、捜査員が一晩中捜査にあたり、事件の容疑者とされたニック・ライナーの身柄を拘束したと述べた。

ニック・ライナーが弁護士を選任したかどうかは明らかになっていない。逮捕記録によると、ニック・ライナーは12月15日に逮捕され、400万ドルの保釈金で拘留されている。これに先立つ声明で、ライナー家の親族は「ミシェルとロブ・ライナーの悲劇的な逝去をお知らせすることになり、深い悲しみを覚えている。この突然の喪失に心を痛めており、この信じられないほど困難な時期にプライバシーを尊重していただくようお願いする」と述べていた。

当局によると、警察官が12月14日の午後にロサンゼルスのブレントウッド地区にあるライナーの自宅からの通報に対応し、そこで2人の死亡者を発見した。カリフォルニア州知事のギャビン・ニューサムは声明で、「ジェン（ニューサムの妻）と私は、ロブ・ライナーとミシェル・シンガー・ライナーの悲劇的な喪失に打ちひしがれている。ロブは、彼の驚くべき映画作品と、人類への並外れた貢献によって記憶されるだろう」と述べた。

78歳のロブ・ライナーは、テレビ・シリーズ「オール・イン・ザ・ファミリー」への出演で知られていた。その後、映画「恋人たちの予感」など、数多くの映画やシリーズに出演、監督、制作を行っている。

ロブ・ライナーは、1989年の同映画の撮影中に、写真家であり彼の二番目の妻であるミシェル・ライナーと出会ったと述べていた。彼らには、1993年生まれのニックを含む3人の子供がいた。

ニック・ライナーは2016年に『People』誌に対し、薬物依存に苦しみ、複数の州でホームレス生活を送っていたことを語っていた。彼は「多くの暗い年月」を経験したが、リハビリ施設での援助を受けて回復したと述べている。

ロブ・ライナーは2015年、彼と妻が、息子が依存症とリハビリで苦しんでいたときに彼を扱った方法を後悔していると述べていた。

ロサンゼルス・タイムズ紙が報じたところによると、ロブ・ライナーは当時、「ニックが私たちに、それは彼にとってうまくいっていないと言ったとき、私たちは聞こうとしなかった」と語っている。「私たちは必死になっていて、壁に卒業証書を飾っている人々の言うことを聞いたが、聞くべきは私たちの息子であった」

ミシェル・ライナーは、「私たちはこれらの人々に非常に影響を受けていた。彼らは、息子は嘘つきで、私たちを操ろうとしていると言うのだ。そして私たちは彼らを信じてしまった」と述べていた。ミシェル・ライナーは死亡時68歳だった。