中国で行われたモデル大会(「第28回国際モデル大会(中国総決勝)」)が、またネットで話題をさらっている。
発端は広東地区大会で起きた「なぜこの人が?」という優勝劇だった。若いモデルが並ぶステージに、落ち着いた雰囲気の女性が「広東チャンピオン」として登場し、ネットがざわついたのは記憶に新しい。
SNSでは当初から「見た瞬間、え?!」「二度見した」と驚きの声が上がり、投稿者たちはこの女性を半ば親しみを込めて「魅惑のミス広東」と呼び始めた。もちろん本人を揶揄するものではなく、あくまで大会の演出や審査基準の不透明さを、ネットユーザーが軽い冗談まじりで指摘しているにすぎない。
そこから出された主催側の説明は「奥様組のチャンピオンに誤って総合優勝の証書を渡した」というものだった。
しかし当日の映像では、チャンピオン用のたすき・王冠・優勝証書の「フル装備」がしっかり整っており、ネットでは
「誤って渡したにしては準備が完璧すぎる」
「スタッフ全員が気づかないのは不自然」
「審査基準はどこへ」
「何をもって優勝なのか説明してほしい」
といった疑問が爆発した。
さらに追い打ちとなったのが、協賛企業のほとんどが「関与していない」と距離を置き、審査員とされた元モデルまでも「採点していない」と語ったことである。ネットでは「基準不明の優勝」「審査過程が見えない」という指摘が相次ぎ、主催側への疑問は一気に高まった。
【こうした反応はいずれもSNSユーザーによるもので、受賞者本人を否定する意図はない】
そんな説明が片づく前に、今度は全国決勝の映像が登場した。
そこに映っていた「全国チャンピオン」も、広東大会と不思議なほど似た構図だった。若い選手が並ぶ中、ひときわ落ち着いた女性が優勝として紹介され、ネットは瞬時に騒然となった。
「これ広東の全国版?」
「デジャブどころじゃない」
「説明が追いつく前に続編が来た」
「疑惑のミス中国」とネットユーザーが呼ぶその女性が手にしていた優勝証書にも、視線が集まった。額縁に収められた証書はなぜか斜めに入っており、しかも名前欄が空白のままだったのである。
この光景に、SNSではすぐさま反応が広がった。
「名前のない優勝証書は初めて見た」
「雑というより完全にミステリー」
「全国大会でも説明が必要では」
といった投稿が相次ぎ、ネットは再び大きくざわついた。
気づけばSNSでは「魅惑のミス広東 → 疑惑のミス中国」という並びでネタ化され、比較動画やスクリーンショットが大量投稿される状態に。話題の中心は一貫して「この大会、何がどうなってるの?」であり、受賞者本人を中傷する流れは一切見られない。
美を競う大会が、いつの間にか「大会の仕組みをめぐる謎」を楽しむ場になってしまった。ステージの主役は本来モデルたちのはずだが、説明が不足すれば注目はどうしたって別の方向へ向かってしまう。
なおネット上の反応は大会運営の説明不足に対するものであり、受賞者本人を攻撃する意図はない。


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