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アップル 2025年に14年ぶり世界スマホ市場首位の可能性高まる iPhone 17好調でサムスンを逆転見通し

2025/11/27
更新: 2025/11/27

市場調査会社Counterpoint Researchが11月26日に発表した報告によると、2025年にはアップルのiPhone出荷量がサムスンを上回る見通しであり、同社が14年ぶりに世界最大のスマートフォンメーカーの座に就く可能性が高いという。主な要因は、新型iPhoneシリーズの発売と、消費者の買い替え需要の高まりである。

アップルは今年9月にiPhone 17シリーズを発売し、消費者から高い支持を得ている。またアメリカ本土と中国の両市場で大きな成功を収めた。研究者によれば、これらの新機種がより多くのユーザーの買い替えを促し、両市場での年間販売額はともに二桁成長を達成したという。

Counterpointのデータによれば、こうした成長によりアップルは今年、長年の競争相手であるサムスン電子を上回る見込みである。2025年のiPhone出荷量は10%増、サムスンは4.6%増と予測している。スマートフォン市場全体は3.3%の成長が見込まれ、アップルの市場シェアは19.4%に達する見通しだ。これが実現すれば、同社が市場首位となるのは2011年以来である。

出荷量とは、メーカーが小売チャネルに出荷した端末数を指し、直接的に販売台数と同義ではない。市場の需要やメーカーの販売見通しを反映する指標である。

CounterpointがCNBCに対して述べたところでは、アップルの今年のiPhone出荷量は約2億4300万台、サムスンは約2億3500万台と予測。また、iPhone 17シリーズのホリデーシーズンにおける販売実績は「非常に強い」としている。

同機関が最近発表したデータでは、10月に中国で販売されたスマートフォンのうち、4台に1台がiPhoneであった。これは2022年以降で初めて達成した割合である。

Counterpointによれば、5999元(約13万2千円)から8999元(約19万8千円)のiPhone 17 Pro Maxまで、各後継モデルの販売はiPhone 16の前世代モデルを二桁パーセントで上回ったという。アップルの好調な販売が、長期低迷していた中国スマートフォン市場を8%の月次成長へと押し上げた。同市場はこれまで政府補助金でも活性化が難しい状況にあった。

アメリカでは、iPhone 17シリーズ(iPhone Airを含む)の発売後4週間の販売が、iPhone 16シリーズ(iPhone 16eを除く)を12%上回った。

Counterpoint Researchの上級アナリストであるYang Wang氏は報告で「iPhone 17シリーズが広く好評を博していることに加え、出荷量増加の鍵となっているのは、買い替えサイクルが転換点に到達したことである。パンデミック期間にスマートフォンを購入した消費者が、現在アップグレードの時期に入っている」と述べた。

そして、アップルが2025年の年間出荷量でサムスンを超える見通しだと付け加えた。

Counterpoint Researchは、アップルが2029年まで世界スマートフォン市場でのリードを維持すると予測している。

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