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アメリカ航空協会 感謝祭旅行ラッシュ開始を宣言 過去最多3100万人が移動へ

2025/11/24
更新: 2025/11/24

アメリカ航空協会(A4A)は20日に発表したプレスリリースで、感謝祭休暇の旅行ピークが21日に正式に始まると述べた。同協会は、11月21日から12月1日の期間にアメリカ航空会社の旅客数が3100万人を超え、過去最高を記録すると予測している。

プレスリリースによれば、アメリカの航空会社は1日あたり280万人の乗客を運ぶ見通しである。これは、1日あたり4万5千席が2024年より増加することを意味する。また、11月30日と12月1日が感謝祭休暇で最も混雑する日になるとした。

アメリカ航空協会 政府に航運安定のための立法を要請

A4Aのクリス・スヌヌ(Chris Sununu)総裁兼CEOはプレスリリースで、航空会社は迫る感謝祭休暇に向けて十分な準備を整えていると述べた。スヌヌ氏は「空港の利用者数が多くなることが予想されるため、すべての旅行者に十分な移動時間を確保し、忍耐と善意を忘れないようお願いしたい」と呼びかけた。

アメリカの政府機関閉鎖が終了したことを受け、A4Aは議会に対し、航空業界の重要職員や多くの旅行者が政治的対立の影響を再び受けないよう、恒久的な解決策を求めている。スヌヌ氏はプレスリリースで、「議会は、将来の政府閉鎖期間においても、航空管制官、運輸保安局(TSA)職員、税関・国境警備局(CBP)職員が給与を受け取れるようにする立法を通過させる必要がある。これにより運航の安定と空域の安全が確保される」と述べた。

CNBCが23日に報じたところによれば、A4Aは、今回の史上最長となった政府機関閉鎖により、航空管制官が無給で働かざるを得ず、その結果として便の遅延や欠航が発生し、約600万人の旅行計画に影響が及んだとしている。

業界幹部らはここ数週間、航空旅行が政治交渉の道具と化しているとして政府を批判してきた。最新の法案は政府に来年1月までの資金しか供給しないため、業界関係者は冬休みや春休みの開始前に再び政府停止が起きることを避けたい意向だ。

米銀の試算では、今回の停止により大手航空会社の営業収入が1.5〜2億ドル、小規模航空会社で1億ドル減少する可能性があるとされるが、各社は修正後の見通しをまだ公表していない。報道によれば、各大手航空会社は最近、政府機関閉鎖の影響からすでに回復したとしている。

航空会社は感謝祭ピークへの準備を完了

アメリカン航空(American Airlines)とその地域パートナーは、11月20日から12月2日にかけて8万759便を運航する予定だとしている。これは他社を上回る大規模な休暇運航計画である。

AAの最高執行責任者デヴィッド・シーモア(David Seymour)氏はプレスリリースで「感謝祭休暇は我々の乗客にとって非常に重要で、最も旅行が集中する期間であり、リスクも大きい」と述べ「AAチームは乗客にサービスを提供する万全の準備を整えている」とした。

ユナイテッド航空(United Airlines)も記録的な休暇期の旅客数を迎える見通しだ。同社は、感謝祭前後の2週間で660万人以上の乗客を輸送する予定で、昨年同期比で約30万人増となると述べた。この期間中の1日あたりの便数は約4500便に達し、30日が最も混雑し、当日は60万人以上が同社便を利用すると見込んでいる。

デルタ航空(Delta Air Lines)は具体的な数値を示していないが、すでに停止の影響から完全に回復しており「平常で信頼できる」感謝祭運航計画の提供に注力していると述べている。