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トランプ大統領アジア歴訪開始 高市新首相や習近平との首脳会談に世界が注目

2025/10/24
更新: 2025/10/25

トランプ大統領が10月24日よりマレーシア、日本、韓国への歴訪を開始する。30日には韓国で習近平との米中首脳会談を控え、レアアース規制や関税問題を中心に緊迫した議論が展開される見通しだ。

ホワイトハウスは23日、トランプ大統領によるアジア歴訪の日程を正式に発表した。大統領はマレーシアのアンワル首相、日本の新首相・高市早苗氏と個別に会談し、30日には韓国で中国共産党党首の習近平との首脳会談に臨む予定である。

キャロライン・レビット報道官は同日の定例記者会見で、大統領の行程を説明した。それによると、トランプ大統領は24日夜にワシントンを出発し、マレーシア、日本、韓国の順に訪問する。30日午前には韓国で習近平と二国間会談を行い、その後、ワシントンに帰国する見通しである。

トランプ大統領は26日に開幕する東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議に出席する予定である。レビット氏によれば、大統領はまずマレーシアのアンワル首相と二国間会談を実施した後、同日夜に開催されるASEAN首脳のワーキングディナー(非公式夕食会)に出席する。

その後、大統領は27日午前に東京へ向かい、28日午前に日本の新首相・高市早苗氏と初の首脳会談を行う。29日午前には韓国・釜山を訪れ、李在明(イ・ジェミョン)大統領との二国間会談を実施する。また、アジア太平洋経済協力会議(APEC)のCEO向け昼食会で基調講演を行い、その後、APEC首脳会議のワーキングディナーにも出席する予定である。

トランプ大統領と習近平の30日の会談は、米中関係の分岐点として世界的な注目を集めている。両国は最近、レアアースをめぐる摩擦を再び拡大させており、経済面での対立が顕著になっている。中国共産党商務部は10月9日、レアアース製品の輸出規制を拡大すると発表した。これに対し翌10日、トランプ大統領は中国からの輸入品に100%の関税を課し、重要ソフトウェアの対中輸出を制限する新たな措置を明らかにした。これらの措置は11月1日から発効する予定である。

トランプ大統領は今週「米中間で公正な貿易協定が成立しなければ、11月1日から対中関税を155%に引き上げる」と繰り返し強調しており、対中強硬姿勢を崩していない。

ジェミソン・グリア米通商代表は22日、スコット・ベッセント財務長官とともにマレーシアを訪問し、中共当局者と会談した。グリア氏は、北京がレアアース輸出を制限するために取った措置を「極めて攻撃的で不釣り合いな対応」と批判し、協議を行ったと述べた。

張婷