中国では、大型連休などホテルにとっての稼ぎ時になると、決まって予約キャンセルと価格つり上げの騒動が繰り返され、そのたびSNSを騒がせてきた。しかも中国大手メディアが繰り返し報じているにもかかわらず、毎年同じ問題が再発する。
10月の大型連休(10月1日~8日)で今年も案の定、各地で同様の騒動が噴出している。
湖南省長沙の女性は、1泊約3400円で予約していた部屋を取り消され、同じ部屋が1泊約1万2600円に。およそ4倍の価格で売られているのを確認した。江蘇省蘇州の客も、1泊あたり約3600円で予約した直後にキャンセルされ、再販売では1泊約6500円とほぼ2倍に跳ね上がった。補償は約1050円にすぎず、差額には到底足りないと客は憤っている。
法律の専門家は、予約と支払いが済んだ時点で契約は成立しており、不可抗力でないキャンセルは「根本的な違約」に当たると指摘する。さらに、安値で客を呼び込んでから一方的に取り消し、高値で売り直す手口は「虚偽宣伝」や「詐欺」にあたる可能性があるという。
だが現実には、大手オンライン旅行予約サイトと遠方のホテルを相手に消費者が争うのは難しく、消費者は泣き寝入りを強いられる。
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