自民党総裁選をめぐり、小泉進次郎農水相の陣営が配信動画に不適切なコメント(称賛、誹謗コメント)を書き込むよう関係者に依頼していた問題で、小泉氏は26日、「私自身知らなかった」と述べた上で、陳謝した。
問題となったのは、小泉氏の推薦人でもある牧島かれん元デジタル大臣の関係者が、インターネット上の動画配信に小泉氏を称賛する投稿を依頼していたとされる件。投稿の中には、高市早苗候補ら他陣営を誹謗する内容も含まれていたという。
小泉氏は26日の会見で、「私自身知らなかった」と述べ、「一部に行き過ぎた表現があったことは適当ではない。再発防止を徹底し、引き続き緊張感を持って総裁選に臨みたい」と強調した。
さらに、「私がもっと強ければ、しっかりしていれば心配をかけることもなく、こうしたことは起こらなかったはずだと申し訳なく思う」と述べたうえで、「最終的に起こってしまったことの責任は私にある」と語り、自らの責任を強調した。
小泉陣営で選挙対策本部長を務める加藤財務相は、記者会見で「中身は適切なのかという指摘が出ていることは重く受け止めている」と語り、「今後、こうしたことがないようにしないといけない」と表明した。
自民党総裁選は、小泉進次郎農相のほか、小林鷹之元経済安全保障相や茂木敏充前幹事長、林芳正官房長官、高市早苗前経済安保相が立候補。10月4日に投開票され、国会議員票295票と全国の党員票295票、合わせて590票で争う。「石破票」がどの候補に流れるかが勝敗のカギとみられる。

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