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友人が語る追憶 カーク氏は「高貴で誠実な人」 若年層に深い足跡

2025/09/22
更新: 2025/09/22

米国で伝統的価値観を掲げ、若者を指導してきた保守活動家チャーリー・カーク氏の暗殺は、同国の政治・社会に深い衝撃と痛みをもたらしている。

事件を受け、関係者らは団結と非暴力の誓いを新たにしつつも、抗議と悲嘆の声を上げている。

新唐人テレビの取材に応じた複数の関係者は、カーク氏が若者に家庭や信仰の重要性を説き続けた人物であったと回顧した。「ターニング・ポイントUSA」の卒業生であり、カーク氏の親友であったマリア・シェリーさんは、同氏の信念と活動を次のように語った。

カーク氏は伝統的家庭の復興を最優先とし、愛情に満ちた家庭が信仰を育み、強い次世代を生むと確信していたという。シェリーさんは、カーク氏とその妻エリカ氏が若者にとっての模範であり、多くの若者が同氏の影響で結婚や家庭を築いたと述べた。

同じく卒業生のシャーロット・ペレスさんは、カーク氏の私生活と公の姿に一貫性があったと証言した。ペレスさんによれば、カーク氏はカメラの前でも日常でも変わらず、若者への励ましと支援を惜しまず、選挙期には不眠不休で活動に臨む献身的な人物であったという。

「彼は本当に特別な存在で、最も優しく誠実な人だった」とペレス氏は語った。

また、米グローバルメディア庁のディレクターであるカリー・レイク氏は新唐人テレビの取材に対し、今回の事件を「マルクス主義者や過激な左派による決して許されない暴力」と断じた。レイク氏は、カーク氏らが取り組んできた運動は非暴力であり美しいものであったと強調し、暴力を許さない決意を表明した。

その上で、「我々はもうこうした暴力を許さない。チャーリーの支持者たちは前進を続け、必ず我々の国家を救うだろう」と述べた。

事件は保守陣営内に深刻な不安と結束の呼びかけを生んでいる。支持者らは、追悼と同時に平和的な運動の継続を訴え、社会の分断を深める暴力行為に対する警戒を強めている。関係者の一部は、今回の事件が「眠れる巨人」を呼び覚ます契機になるかもしれないと指摘し、政治的対話と安全確保の重要性を訴えている。

当局は事件の背景と動機の究明を進めており、捜査の詳細については今後の発表が待たれる。支持者や有志団体は追悼集会の開催を検討しているという。カーク氏の死をめぐる波紋は今後も国内政治の議論を左右する可能性がある。