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FBI チャーリー・カーク銃撃事件でライフル回収 容疑者は大学生程度の年齢か

2025/09/12
更新: 2025/09/22

米捜査当局は2025年9月11日、保守派の政治活動家チャーリー・カーク氏を銃撃した容疑者が使用したとみられるライフル銃やその他の重要証拠を押収したと発表した。狙撃手は依然として逃走中であり、FBIは容疑者とみられる人物の写真を公開し、市民に情報提供を呼びかけている。

FBIは9月11日午前、容疑者の特定と逮捕につながる情報を提供した人物に対し、10万ドルの懸賞金を支払うと発表した。

同日の記者会見で、FBI特別捜査官ロバート・ボールズ氏は、銃撃犯が犯行後に近くの森林へ逃走したと説明。警察はその森林内で「大口径のボルトアクション式ライフル」を発見したという。

捜査員らは、容疑者の「靴跡、手のひらの痕跡、前腕の痕跡」を収集しており、容疑者の「鮮明な映像」も入手している。「その行動を追跡している」とも説明した。ボールズ氏は記者会見で、カーク氏殺害について「標的を絞った犯行だ」と強調した。

ただし、犯人は銃が見つかった森林内に潜伏していたわけではなく、現在の具体的な行方は分かっていないという。

「我々はその森林を捜索し、安全を確認した。これは標的を定めた事件であり、地域社会にさらなる危険はないと考えている。FBIは犯人を必ず追跡し、決して捜査を止めることはない」と述べた。

州当局の見解

ユタ州公安委員のボー・メイソン氏は会見で、当局が把握している情報として、銃撃犯が当時階段を通って屋上に上がり、そこで銃撃地点に到達したと説明した。

「銃撃事件の後、我々は容疑者の行動を追跡した。彼は建物の反対側に回り込み、そこから飛び降りて校舎を離れ、近くの住宅街に逃げ込んだ」

FBIソルトレイクシティ支局は11日の朝、アカウントXに容疑者の写真を投稿した

 

 

メイソン氏は、「我々の捜査員はその住宅街を訪れ、ドアベル型カメラを設置している家庭をすべて確認し、地域を徹底的に調べて手掛かりを探した」と述べた。

また、容疑者が「大学の人混みに紛れ込んでいた」とし、見たところ「大学生くらいの年齢」に見えると述べた。監視カメラ映像は「有力なもの」だが、「現時点では公開しない」とも付け加えた。

メイソン氏は10日夜にカーク氏の妻と会話をしたとし、「ご家族は深い悲しみに包まれている」と語った。

「ご家族が今どれほどの苦しみを抱えているか想像するだけで胸が痛む。昨日の凶行は本来のユタの姿ではない。我々の州であんなことがあってはならない」と述べ、「このような事態は決して許さない」と強調した。

政界からの反応

カーク氏暗殺は政界の枠を超えて広く非難を浴びた。トランプ米大統領は同日の夜、カーク氏を「真実と自由の殉教者」と称え、進歩派のレトリックが「彼の死に直接的な責任がある」と批判した。

「長年にわたり、急進左派はチャーリーのような素晴らしいアメリカ人をナチスや史上最悪の大量殺人犯と同一視してきた。この種の言葉が、いま我々の国で起きているテロの直接的原因だ。直ちに終わらせなければならない」とトランプ氏は述べた。

さらに、トランプ政権が「今回の残虐行為やその他の政治的暴力に関わったすべての者を突き止め、資金や支援を行った組織も含め、全員を摘発する」と表明した。

バイデン氏、オバマ氏、ジョージ・W・ブッシュ氏、クリントン氏といった歴代大統領も一斉に銃撃を非難した。

事件の直前

カーク氏は、自身が設立したアリゾナ州拠点の政治系若者団体「ターニング・ポイントUSA」が主催した討論会に登壇しており、ユタ・バレー大学キャンパスのソレンセン・センター中庭で演説を行っていた。銃撃直前、観客から合衆国憲法修正第2条(銃の所持に関する規定)について質問を受けていた。

「過去10年間でトランスジェンダーのアメリカ人が何人、銃乱射事件を起こしたかご存じですか?」という問いに対し、カーク氏は「多すぎる」と答えたという。

さらに質問者が米国の銃乱射事件全般について問いかけると、カーク氏は「ギャングによる暴力を含めるかどうかによる」と返した直後に銃声が響いた。

ニューヨークを拠点とするエポック タイムズの速報記者。
林燕