東京都品川区、港区や周辺地域では、9月11日午後に記録的な大雨が降り、河川の氾濫や道路の冠水が発生し、大きな混乱を引き起こした。
品川区、港区付近では午後3時半頃までの1時間に約120ミリの猛烈な雨を観測した。これは気象庁の基準で「数年に一度」とされる規模である。この大雨により立会川をはじめ複数の中小河川で水位が急上昇し、品川区東大井3丁目・立会川橋付近などで氾濫が発生した。
また、国道1号や戸越銀座交差点、東大井エリアなどでは豪雨により道路が冠水し、車やバスが立ち往生した。自転車で通勤していた人々も複数の地点で大きく迂回を余儀なくされ、市民の帰宅や移動に大きな支障が出た。
マンホールの浮上や排水溝の詰まりによって歩道が水に覆われた地点もあった。
品川駅では、大雨が電車の真上を直撃し、滝のように降り注いだ。東海道新幹線は品川〜新横浜間で一時運転を見合わせ、JR山手線や京浜東北線など在来線も運転を見合わせたり遅延したりする事態となり、品川駅は運転再開を待つ客で混雑した。
山手線は大雨による線路設備の安全確認のために、京浜東北線は変電所点検のために運転を見合わせた。
目黒川、石神井川、妙正寺川、野川、仙川など多摩川水系の各所では、警戒レベル4〜5に相当する氾濫危険情報や避難指示が発表された。品川区でも午後2時53分に洪水警報と大雨警報を発令し、住民に安全な場所への避難を強く呼びかけた。
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