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米ホワイトハウス前で華人らが抗議 北京軍事パレードへのボイコット呼びかけ

2025/09/02
更新: 2025/09/02

中国共産党が9月3日に行う軍事パレードを前に、米ホワイトハウス前では一部の華人たちが請願活動を行い、アメリカをはじめとする西側諸国の首脳や政府関係者に対し、中共のパレードへの出席をボイコットするよう呼びかけた。

この抗議活動に参加するため、ニューヨークからワシントンD.C.に駆けつけたのは、「民主中国陣線」の顧問を務める白節敏氏である。同氏は大紀元の取材に対し、「中国共産党は違法な政権であり、他国がその体制を支持するような行動をとるべきではない」と語った。

また、「中共は1989年、天安門広場で大虐殺を行った。我々は、アメリカの指導者や他国の指導者たちが9月3日の軍事パレードに参加し、中共に肩入れするようなことをしてほしくない」と述べた。

その上で、「そもそも中共に何の正統性があるのか?」とも問いかけた。

また白氏は、「日本に対する抵抗運動は、もっぱら国民党が担っていた。中共は抗日どころか、当時は日本の軍国主義と通じて、国民党軍を攻撃していた」と指摘し、「これは紛れもない事実である」と断言した。

歴史的記録によれば、8年に及ぶ抗日戦争の間、国民党軍は正面戦場で22回の大規模会戦を含む多数の戦闘を展開した。その過程で、日本軍は中国戦線において約48万人が戦死し、戦病死を含めるとおよそ80万人に達したとされる。終戦時には、中国戦区でおよそ128万人の日本軍将兵が武装解除・降伏している。国民党軍側の犠牲も甚大で、戦死者は約321万人に及んだ。

一方、中共軍が自発的に行った唯一の軍事行動とされる彭徳懐の「百団大戦」については、歴史学界では本格的な会戦とは評価されておらず、むしろ党の宣伝目的で誇張されたものとみるのが一般的である。実際、毛沢東自身も後の廬山会議で「日本軍に対して積極的に攻勢を仕掛けることは、かえって蒋介石を助ける結果となった。我々の基本方針は、国民党・共産党・日本軍の三つ巴の情勢を利用し、国民党と日本軍が共倒れするのを待って勢力を拡大することにあった」と批判している。

国民党のある将軍は次のように証言している。「共産党の抗戦努力は一分に過ぎず、二分は国民党への敵対行動に費やされ、残る七分は自己勢力の拡大に充てられていた。抗日戦争の勝利の95%以上は国民党の指導によるものであり、共産党の功績ではない」。

白節敏氏は、「毛沢東自身が『日本人に感謝しなければならない。日本が侵略戦争を起こさなければ、共産党が政権を取ることはなかった』と述べている」と語った。

1972年の日中国交正常化の際、日本の田中角栄首相が毛沢東に対して「侵略戦争を起こし、中国に多大な損害を与えたことを申し訳なく思う」と謝罪した。これに対し、毛沢東は「謝ることはない。むしろ感謝すべきだ。なぜなら、もし日本が侵略戦争をしなかったら、共産党は強大になれず、蒋介石を打ち破って政権を握ることもできなかった。我々はあなた方に感謝する。だから戦争賠償も不要だ」と応じたとされる。

今回の抗議活動に参加した民主活動家の秦章決氏も、中共の本質を各国の指導者たちに認識してほしいと語っている。「共産党は中国人民の公敵であり、世界人民の公敵でもある」と述べた。

秦氏は1989年、天安門広場での学生運動を支援する「上海労働者支援連合会」を組織したことにより、上海市の拘置所に1年以上拘留された経歴を持つ。

今回の請願活動に参加したキリスト教徒の趙善楚さんもまた、新型コロナ・パンデミック時に浙江省嘉興市の自宅周辺が共産党当局により封鎖された際、抗議のためにバリケードの鉄板を剥がしたとして数日間拘留された人物である。趙氏は今回、パレードへの抗議に加え、米国政府に対して中共指導者の海外資産凍結を求めている。

なお、アメリカをはじめ欧米各国の首脳は、中国共産党が9月3日に実施する軍事パレードへの出席を一斉に見送る見通しだ。

董韻