中国広東省広州市の工事現場で、同国国営企業「広州中鉄二十五局」の作業員が黒い犬を生き埋めにする映像がネット上で拡散され、大きな批判を呼んでいる。
問題の行為は「打生樁(いけにえ)」と呼ばれる迷信的な儀式で、8月12日、同社が手掛ける高架橋の工事現場で行われたとされる。事情を知る人物からの告発によると、現場関係者は「邪気払い」のためにこの行為を行ったという。当時、複数の作業員が黒い犬を強引に儀式の場所まで引きずり、土をかけて生き埋めにした。その間、犬は苦しげな悲鳴を上げ続けていたという。さらに、犬の生き埋め動画を投稿したのは、ほかならぬ儀式の実行者本人だった。
(当時の様子)
この映像は中国SNSで拡散し、「残忍すぎる」「恐ろしい」「人間性がない」「迷信的だ」「愚かだ」などと非難が殺到した。中には現地公安当局に通報する者も現れた。
公開資料によれば、「打生樁(いけにえ)」はかつて建設分野で行われていた根拠のない残虐な悪い習慣で、後に人の代わりに動物を用いる形で続いてきた。
「無神論」を掲げる中国共産党の直属の中央企業がこうした残虐な迷信を公然と行い、しかもSNSで広めたことに対し、「極悪非道」「罪深い」との非難が渦巻いている。

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