米国議会の調査によると、ハーバード大学が中共中央組織部と長期にわたって協力し、中共党内のエリートに対して10年以上にわたり研修を提供してきた証拠がすでに提出されている。
このため、ハーバード大学に対して、中共関連機関とのすべての協力リストおよび受け取った金銭的・非金銭的利益のすべてを提出するよう求めている。
米下院共和党会議議長のエリース・ステファニック氏、対中国特別委員会委員長ジョン・ムレナール氏、および教育・労働委員会委員長ティム・ウォルバーグ氏は、ハーバード大学のアラン・ガーバー学長に公開書簡を送り、ハーバード大学と中共中組部が協力していた証拠が見つかったと指摘した。
また、中共上層部に昇格する党内エリートのために研修を提供し、その協力関係は10年以上に及ぶと述べている。
米連邦上院議員のテッド・クルーズ氏(共和党)は、自身のPodcast番組で、中共が米国名門大学に浸透する背後の目的について分析した。
「中国はハーバード大学、コロンビア大学、そして国内の名門校に資金を投入している。それは米国のリーダーを育成しようとしているためだ。彼らはこの機会を利用して洗脳し、スパイ活動も行っている。しかし、多くの学校がこの資金を欲しがるあまり、中共を両手を広げて歓迎しているのだ」
公開書簡では、ハーバード大学に対し、2025年8月7日までに2015年1月1日以降のすべての中共関連機関との協力リストと、得られた金銭的・非金銭的利益のリストを提出するよう求めている。ハーバード大学の卒業生でもあるクルーズ氏は、ハーバード大学が素直に応じるとは思えないと予想しており、ハーバードは必死に抵抗して提出を避けるだろうと述べている。
一方で、ハーバード大学が反ユダヤ主義や多様性・公平性・包括性(DEI)政策をめぐる論争に関して、トランプ政権と和解するために5億ドルの支払いを検討しているとの情報もある。
トランプ米国大統領はハーバードが5億ドル支払うかどうかについて「これは大金だ。我々はハーバードと協議中で、彼らは和解を望んでいる。そのため、どうなるか見ていこう」と述べた。
しかし、ムレナール議員らは、たとえハーバード大学がホワイトハウスと和解したとしても、この調査は継続すると強調した。
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