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社会 「7月5日大災害説」で日本旅行が急減

まもなく「7月5日」 大災害説を前に私たちにできることはなにか?

2025/07/01
更新: 2025/07/03

「2025年7月5日に巨大地震が起こる──」

 

「太平洋の日本とフィリピンの間の海底が噴火し、東日本大震災の3倍規模の巨大津波が太平洋沿岸の国々を襲う」

そんな予言がアジア全域に波紋を広げている。日本旅行の予約は激減し、代わってオーストラリアやニュージーランドの人気が異例の高まりを見せている。

この「7月5日大災害説」は、漫画家・たつき諒氏のベストセラー『私が見た未来 完全版』(飛鳥新社)に描かれた予知夢をきっかけに広まった。

騒動を受け、気象庁は「科学的根拠なし」と否定、たつき氏本人も「夢に見た日付=現実に起きる日ではない」と説明し、災害予防の啓発が目的だと強調したものの、不安は拡散し続けている。

そうした中、香港の占い師・楊天命氏が、「7月と8月の日本行きは避けるべき」と警告。さらに、日本の高僧・三木大雲氏も「7月は要警戒」とし、避難経路や防災マップの確認を呼びかけた。

予言だけでなく、日本各地で相次いだ地震発生が旅行日程の回避の流れに拍車をかけている。

特に台湾、中国、香港などの観光客の間では、日本旅行のキャンセルが相次いだ。日本は台湾人にとって依然として最も人気のある旅行先の一つだが、それでもツアー料金は昨年比15〜20%下落。北海道行きに至っては破格の安さにまで下がった。一方で、南半球のオーストラリアやニュージーランドは旅行予約が前年比50%も急増、韓国・済州島の人気も上昇中だ(台湾旅行大手、イージートラベルのデータ)。

 

私たちにできること

実際、こうした未来の警告は古今東西で繰り返し語られてきた。古代の預言から現代まで、多くの予言は2025~26年の間に世界的な大変動が起きることを示唆している。フランスの予言者ノストラダムスも「2025年に世界規模の危機が訪れる」と記しており、各宗教に共通する終末論にも符合する。

では、もし本当に予測不可能な大災害が起きた場合、私たちはどう向き合えばいいのだろうか。

時事評論家の秦鵬氏は、「不平不満を口にするのではなく、自分の中の善良さを保つことが、どんな時代でも人が守るべき指針だ」「社会の大きな動乱や天変地異の前では、人間はとても小さな存在。それでも神は必ず救ってくださる。ただし、それには条件がある、それは善良な心を守ること」と語る。

 

秦鵬氏(画面中間)。(エポックタイムズの姉妹メディアNTD新唐人テレビ番組「新聞五人行」よりスクリーンショット)

 

7月に本当に世界を巻き込むような大災害があるのか? それは誰にも正確には分からないし、天災をコントロールすることはできない。それでも、どう受け止め、どう行動するかは自分で決められる。

たつき諒氏が『私が見た未来』で描いた未来には、実は明るい希望も示されている。彼女は、災害を乗り越えた後の地球が、輝かしい光に包まれ、すべての人類が浄化され、生き生きとした世界へと進んでいく姿を見たという。

目の前の不安に囚われるのではなく、自分が今できることを積み重ねていくこと。防災の備えは当然、それ以上に重要なのは善良さを守ること、そして神への敬虔な心を忘れないこと。それこそが、不確実な時代を生き抜くための、最も確かな備えなのかもしれない。

 

(Shutterstock)
李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!