青木一彦官房副長官は30日の記者会見で、トランプ米大統領が自動車の対日貿易赤字に「不公平だ」と不満を示したことについて「コメントは差し控えたい」と述べるにとどめた。
青木官房副長官は、トランプ氏の発言は承知致しているとし、「アメリカ政府関係者の発言に逐一コメントすることは差し控えたい」と述べ、論評を避けた。
トランプ大統領は29日、米FOXニュースのインタビューで、日本との自動車貿易について「不公平だ」と改めて強い不満を示した。トランプ大統領は「日本にはそのことを説明した。彼らも理解している」と述べ、日本からアメリカへの自動車輸出が多い一方で、アメリカ車の日本への輸出が少ない現状を問題視した。
トランプ氏が発言したのは、赤沢亮正経済再生担当大臣が日米交渉のため訪米中のタイミングだった。赤沢氏は、ワシントンでの滞在を1日延長し、ベッセント財務長官との会談も模索するも、実現しなかった。7回目の閣僚協議を終えて30日午後に帰国する予定。
これについて、青木副長官は「滞在期間を延長し、ラトニック商務長官と2度にわたり電話協議を行った」と述べ、「改めて事務レベルで協議をすることで一致し、いったん帰国することになった」と説明した。
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