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トカラ列島近海で地震432回 過去最多を更新

2025/06/25
更新: 2025/06/25

鹿児島県のトカラ列島近海では、6月21日から地震活動が活発化しており、25日夕方までに震度1以上の地震が432回に達した。これは、2023年9月の346回や2021年12月の308回を大きく上回り、近年で最も多い回数となっている。

気象庁によると、今回の地震活動は小宝島付近を中心に発生しており、周辺の十島村各島で揺れが観測されている。震度別の内訳は、震度4が6回、震度3が21回、震度2が114回、震度1が291回である。最も大きな地震は22日午後5時すぎに発生したマグニチュード5.1、最大震度4の地震で、奄美大島や周囲の島々でも震度2以上の揺れが記録された。なお、これまでの地震による津波は発生していない。

日ごとの地震回数は、21日が28回、22日が119回、23日が175回、24日が59回、25日は夕方までに51回となっている。特に23日には1日で175回と、群発地震のピークとなった。

25日午後2時47分ごろには、鹿児島県十島村の悪石島で震度3を観測する地震が発生した。震源の深さは20キロメートル、マグニチュードは4.4と推定されている。この地震による津波の心配はないと気象庁は発表している。

気象台は、今後も地震活動が続くおそれがあるとして、特に悪石島の住民に対し、備蓄や非常持ち出し品の準備、室内で物が落ちたり倒れてこないような安全対策を呼びかけている。

大紀元エポックタイムズジャパンの速報記者。主に軍事・防衛、安全保障関係を担当。その他、政治・経済・社会など幅広く執筆。