トランプ米大統領は8日、最近開かれた閣僚会議で政府効率化省のトップを務めるイーロン・マスク氏とマルコ・ルビオ国務長官が衝突したとの報道を「フェイクニュース」と否定。2人は「素晴らしい関係にある」と述べた。
米紙ニューヨーク・タイムズは、2月26日に行われた閣議会議で、国務省の人員削減をめぐってマスク氏とルビオ氏が激しく衝突したと報じた。政府効率化省を率いるマスク氏がルビオ氏に国務省の職員を削減するよう詰め寄ったものの、ルビオ氏は解雇に消極的だったことが原因だという。
記事によると、ルビオ氏は、国務省の職員1500人がすでに早期退職を受け入れており、人員削減の数としてカウントすべきであると反発。またマスク氏に、早期退職を受け入れた職員1500人を再雇用し、再解雇するつもりなのかと皮肉を交えて語った。
トランプ氏が介入して、ルビオ氏を擁護したと伝えられている。会議が開かれた理由は、政府効率化省の積極的な人員削減に対する各省庁の責任者やホワイトハウス高官からの苦情を受けたものだったという。
7日、トランプ大統領は大統領執務室で記者団から質問を受けた際、ニューヨーク・タイムズの報道を否定した。
「衝突などしていない。 私はその場にいた。ニューヨーク・タイムズはただのトラブルメーカーだ」と語った。「イーロンはマルコと仲が良く、2人とも素晴らしい仕事をしている」
トランプ氏はまた、国務長官としてのルビオ氏の業績を称賛。また、マスク氏を「素晴らしい仕事をしているユニークな男」と評した。
8日、トランプ氏は自身のSNSトゥルース・ソーシャルで再度両者の衝突を否定した。
「イーロンとマルコは素晴らしい関係。それ以外の発言はフェイクニュースだ!」と投稿した。
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