死の淵から生還した男の「第一声」で涙出た。
中国、旧正月の大型連休の最終日にあたる4日昼前、長沙南駅(湖南省)のホームで列に並んでいた中年男性(40前後)が突然意識を失い倒れた。
20分に及ぶ医師による懸命な救助の末、ようやく一命を取り戻した男性。その時、彼が発した「第一声」が「悲しすぎる」として中国のネットで拡散され、多くのユーザーの涙を誘った。
その第一声とは、「私は仕事にいかないといけない…」だった。
生還
医師が現場に到着したとき、男性はすでに心停止しており、口から白い泡を吹いていた。AED(心臓救命装置)や人工呼吸など医師による懸命な救命措置が施されて約20分後、男はようやく意識を取り戻した。

死の淵から生還して、目を覚ました男の第一声は「私は仕事にいかないといけない…」であった。仕事に行かなければならないから、病院には行かないというのだ。
病院行きを拒否する男に対し、医師は「脳出血を併発している可能性もある」と説得にかかり、最終的にようやく男を救急車に乗せることに成功したという。

「悲しすぎる…」
この件は多くの中国メディアも報じており、ネット上では「ついさっきまで死にかけていたのに、頭の中は生きるための仕事(稼ぎ)のことだけ」
「悲しすぎる現実」など、嘆きが広がっている。
未曽有の就職難に見舞われている中国。「仕事がある」というだけですでに勝ち組なのだ。
死の淵から生還した男の肩に、どのような重い荷がのしかかっているかは、知る由もないが、少なくとも「少しでも生活に余裕がある」のならば、仕事ではなく、大事をとって病院へ行くことを選んだに違いない。
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