安倍晋三元首相の妻・昭恵さんが、アメリカのトランプ次期大統領との会食に臨むことが明らかになった。CNNの報道によると、15日にフロリダ州にあるトランプ氏の邸宅「マー・ア・ラゴ」で夕食会が予定されており、この会食は政府ルートを通さず、2人の直接のやりとりによって設定されたものだという。安倍元首相が2022年7月に暗殺されて以来、トランプ氏は定期的に昭恵さんに電話をかけ、親密な関係を維持してきたとされている。
トランプ氏と安倍元首相の蜜月関係
今回の会食の背景には、トランプ氏と安倍元首相の良好な関係がある。両者の関係は際立ったものだった。2016年11月、トランプ氏の最初の大統領選挙勝利の直後、安倍首相が外国首脳として初めてトランプ次期大統領と会談し、翌年、トランプ大統領就任後の2017年2月には、初の首脳会談。トランプ氏は「マール・ア・ラゴ」に安倍夫妻を招待し、ゴルフを27ホールもプレーした。「シンゾー」「ドナルド」とファーストネームで呼び合う蜜月関係が構築された。アメリカ政府高官から、「トランプ大統領にとって、安倍総理大臣は最も多く会っている首脳だ。その意見を非常に尊重している」と評されたこともあった。
2018年4月には、ホワイトハウスでの首脳会談後の晩餐会で、メラニア夫人の誕生日を祝うなど、公私にわたる親密な関係を築いていた。
両首脳の関係は、時に緊張する場面も多々あった。しかし二人はその度に危機を乗り越え、全体として良好な関係を維持した。
安倍元首相暗殺後も続く絆
安倍元首相が銃撃に倒れた2022年7月8日、トランプ氏はSNSに「安倍元首相は私の友人であり、同盟相手で、素晴らしい愛国者だった」と投稿した。トランプ氏はその後も昭恵さんに連絡を続けていたのだという。
このトランプ家と安倍家の個人的な信頼関係は、安倍元首相の死後も揺らぐことなく続いていることが、今回の昭恵さんの訪米からうかがえる。
その絆の強さが改めて確認される今回の昭恵さん訪米は、日米両国の国民にとって、心温まるものであり、日米関係の今後にも良い影響を与えることが期待される。
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