バイデン氏、アサド政権崩壊を「根本的な正義の行為」と称す

2024/12/09
更新: 2024/12/09

ジョー・バイデン米大統領は12月8日の日曜日、ホワイトハウスから国民に向けて演説し、シリアのバッシャール・アル・アサド政権の崩壊を称賛するとともに、同国と地域に差し迫った不確実性があることへの警戒を表明した。

「ついにアサド政権は崩壊した」とバイデン氏は述べた。「この政権は文字通り何十万人もの罪のないシリア人を残虐に扱い、拷問し、殺害した。政権の崩壊は根本的な正義の行為だ」

バイデン氏は、シリア政権の崩壊はシリア人にとって「歴史的な好機」であると同時に「危険と不確実性の瞬間」でもあると述べた。

アサド大統領は13年間の内戦の後シリアから逃亡を余儀なくされ、同国における彼の家族の半世紀以上に及ぶ統治に終止符が打たれた。

バイデン氏は、政権が崩壊したのは、ここ数週間でイラン、ロシア、レバノンのテロ組織ヒズボラが長年にわたる支援を撤回した結果だと述べた。

「彼らは私が就任した当時よりもずっと弱体化している」とバイデン氏は述べた。

バイデン氏は、シリアの政権移行期間中に地域に潜在的脅威が生じることを認め、米国はヨルダン、レバノン、イラク、イスラエルを含むシリア近隣諸国を支援すると付け加えた。

同氏はまた、同地域に高官を派遣する予定だと述べた。

アメリカはシリア北東部と東部に約900人の部隊を配備している。

バイデン氏は、米国はシリア東部のISISテロ組織に対する任務を維持しながら、ISIS戦闘員が捕虜として収容されている収容施設の警備を含め、米軍兵士をあらゆる脅威から守り続けると述べた。

バイデン氏は、米国は「ISISがいかなる空白も利用しようとするという事実をはっきりと認識している」と指摘した。

大統領は、政権はシリア諸勢力と連携し、独立し主権を持つシリアのための新政府の樹立を支援すると述べた。

バイデン氏は演説を終える前に、2012年にシリアで拉致されたアメリカ人ジャーナリスト、オースティン・タイス氏を連れ戻すという約束を改めて表明した。

「我々は彼が生きていると信じている」とバイデン氏は述べた。「我々は彼がどこにいるかを特定する必要がある」

Emel Akan
エポックタイムズのホワイトハウス上級特派員、バイデン政権担当記者。トランプ政権時は経済政策を担当。以前はJPモルガンの金融部門に勤務。ジョージタウン大学で経営学の修士号を取得している。