社会問題 当局は「事故」と主張 ネット世論は「社会報復」

【動画あり】路線バスが歩行者専用道路に乗り上げ市民の群れに突っ込む 1人死亡=中国・武漢市

2024/12/08
更新: 2024/12/08

中国湖北省武漢市で6日午前8時半ごろ、路線バスが歩行者専用道路に乗り上げて市民の群れに突っ込む「事件」が起きた。バスは停留所をも巻き込んで破壊、上の写真のように多数のシェア自転車も無惨になぎ倒されている。

現地当局は、「運転手(男、51歳)が急病で車両を制御できなくなったための事故」と主張しており、被害状況については死亡者1人としている。

「事件」の後、一部中国メディアは現地の関連部門に取材を行っているが、当局者らはみな口をつぐみ回答しなかった。この事態に、「本当に当局のいう急病による事故であるならば、なぜ隠す?」と民衆の不信感は募るばかり。

一方でネット情報では「何人も死んでいる」との声が囁かれており、「また社会への報復を狙った犯行ではないか」と疑う声も根強い。

目下、この事件が社会報復を狙ったものなのか、それともただの悲惨な交通事故であったのか? また死傷者の数についても不明である。

(現場の様子)

先月(11月)25日も、四川省内江市の交差点で、赤信号を無視したバスが、横断歩道を渡っていた歩行者の集団に突っ込む事件が発生したが、当局の言い分も、運転手の急病で発生した事故という事だった。

事件直後、当局は現場だけでなく、事件関連情報も封鎖していたことから、市民らは「ただの交通事故ならば隠す必要はないだろう。社会報復だ」と信じている。

 

封鎖された現場の様子、2024年11月25日、四川省内江市(中国のネットより)
李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!