中国 「中国大動乱の予兆か」

【動画あり】1週間で4回も 「王朝滅亡の兆し」とされる幻日が中国各地で相次いで観測される

2024/12/07
更新: 2024/12/07

中国は今、不動産業のどん底不振、金融の崩壊、経済の破綻、社会秩序の崩壊、失業者の爆発的増加、疫病の蔓延など、どれをとっても国の根本を揺るがす大問題を抱えている。

そうした切迫した状況から、人々は近年中国で相次いだい古書でいう「王朝終焉の兆し」とされる「幻日」や「赤い空」などの異常現象をより深刻に受け止めている。

 

2024年10月11日夜、「真っ赤に染まった」北京の空。(中国のSNSより)

 

相次ぐ異常現象

12月4日、中国河北省・石家荘市(せっかそう-し)の空に太陽が同時に2つ並んだ。

午前8時前に撮影された当時の動画のなかには、天空の東と西にそれぞれ太陽が1つずつ眩しく大地を照らしていた。

 

中国河北省・石家荘市で観測された「2つの太陽」、2024年12月4日(動画よりスクリーンショット)

 

 

 

この映像が撮影された翌日の12月5日の同じ時間に、同国内モンゴル自治区の赤峰市(せきほう‐し)でも、大小一つずつ、計2つの太陽が観測された。

 

中国内モンゴル自治区・赤峰市で観測された「2つの太陽」、2024年12月5日。(動画よりスクリーンショット)

 

 

これに先立ち、12月3日には黒竜江省黒河市(こくがし)遜克県(そんこくけん)で「3つの太陽」、11月29日に内モンゴル自治区根河市(こんが-し)でも「3つの太陽」が観測されていた。

「3つの太陽」は約4年前の2020年12月29日(午前9時過ぎ)には北京市でも観測されていた。

最近、「2つの太陽」が観測された石家荘市(せっかそう-し)でも、約4年前の2020年10月28日の午前9時にも、「2つの太陽」が観測されていた。

 

四川省遂寧市で観測された「3つの太陽」、2024年7月26日(SNSより)

 

ほかには「3つの太陽(2024年7月26日、四川省遂寧市)」、「7つの太陽(2024年8月18日、四川省成都市)」、「2つの月(2024年8月18日、遼寧省瀋陽市)」、「赤い空」といった異常現象も各地で相次いで観測されている。

 

2022年5月11日夜、「真っ赤に染まった」福建省福州市の空。(中国のSNSより)

 

「いよいよ王朝滅亡か」

空に太陽が同時にたくさん現れる現象は俗に、「幻日(げんじつ)」と呼ばれ、自然現象の1種とされる。

しかし、中国唐代の有名な予言者・李淳風(りじゅんぷう) は「王朝滅亡を告げる凶兆だ」と予言しており、多くの中国の古書のなかにも同様の記述がみられる。李淳風は正史にも記録されている人物だ。

画像(左)は遼寧省瀋陽市で18日に観測された「2つの月」、画像(右)は四川省成都市で18日に観測された「7つの太陽」。(SNS投稿動画よりスクリーンショット)

 

「空が血の色に染まる」現象については、李淳風が書いた『乙巳占(おつみせん)』のなかで、「戦禍や流血などの不吉な兆候だ」と指摘する記載がある。古書でも、このような現象は往々にして「王朝末年に起こる」と書かれている。

相次ぐ異常現象や古代からの言い伝え、そして近年荒む一方の社会環境のなかで、中国国内の民衆も「そろそろ時代が変わる」ことを言葉に出して口にしなくても、身でそう感じている人も少なくない。

 

2024年10月11日夜、「真っ赤に染まった」北京の空 (中国のSNSより)

 



【動画あり】中国の名山に「七彩の雲」かかる 吉兆の前触れ?

「王朝滅亡」の兆しとされる幻日と、「吉兆」の前触れといわれる彩雲が同じ日(12月5日)に現れたことの意味は?

李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!