中国遼寧省瀋陽市にある市民が告発のために手紙を入れる「ボックス」の上に、監視カメラが設置されていることが現地市民によるSNS投稿で明らかになり、物議を醸した。
関連動画は12月6日、中国SNSのトレンド入りし、批判が殺到している。
「監視カメラの存在」のほか、告発ボックスの設置場所があまりに高い所にあることも問題視された。
なんと、手紙の投函口はボックスの上部にあるため、身長180センチメートルの大人であっても手紙を投函することは難しいのだという。
また、告発箱の設置場所は現地の小学校のそばだ、どう考えてもボックスの高さは小学生にはとうてい届かないものなのである。
「匿名性が損なわれ、告発者の身元がバレて報復されるリスク」が指摘される監視カメラの設置は問題である。
これについて、現地当局の職員は、中国メディアに対し、次のように説明、いや「弁解」している。
「監視カメラはあるがその真下にあるボックスのところは、撮影範囲に入っていない」
この主張に対し、「告発の手紙を入れるところは撮られなくても、そこまで歩いていく姿や帰っていく姿はしっかりと撮られているじゃないか、同じことだ」と不服を唱える声は多い。
このように、「告発ボックスの近くに監視カメラがある」のは中国では珍しいことではない。
雲南省昭通市の中級裁判所に設置した告発ボックスの近くにも、四川省万源市当局が設置する告発ボックスの周囲にも、監視カメラはしっかりとあった。
また、告発ボックスに関して、「ただのお飾りでしかない」とする問題も、最近ネット上で熱い。
12月1日、「小学校に設置していたが、いまでは使わなくなった告発ボックスのなかに、子供たちが警察に当てたお手紙がたくさん入っていた」というニュースが中国SNSのトレンド入りした。
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