社会問題 社会の底辺に生きる労働者の悲哀

【動画あり】「戻ったら配達予定の品がなくなった…」 街頭で号泣するフードデリバリー配達員

2024/10/30
更新: 2024/10/30

ハロウィンを機に、コスプレをして、町に繰り出してスリリングを求める若者がいるいっぽうで、社会の底辺で懸命に生きようとする人々もいる。

中国広西省南寧市の街頭で、27日撮影されたワンシーンが多くのネットユーザーの心を揺さぶった。

そこには、「戻ったら配達予定の品がなくなったんだ……」と号泣するフードデリバリー配達員の「あまりに惨めな」姿があった。

配達が遅れれば評価が下がる、ましてや商品自体を失くせば、配達報酬の何倍もの罰金を科されるのだ。

動画投稿者は「大人の精神が崩壊するのは一瞬だ」と嘆いた。

(「戻ったら配達予定の品がなくなった……」と街頭で号泣するフードデリバリー配達員)

 

今年に入ってからも、中国では、フードデリバリー配達員の自殺が相次いでいる。事故に遭ってケガしようが、具合が悪くなって倒れようが、それでも起き上がって配達を続けようとする必死な姿を映し出している動画が、しばしばSNSに投稿され、「社会の底辺を生きる庶民は命がけで生きている」と、多くの人々の涙を誘った。

「バイクを取り上げないで……」と交通警察に土下座して許しを乞う北京のフードデリバリー配達員(SNSより)

 

関連記事

「バイクを取り上げないで……」北京交通警察に土下座して許しを乞うフードデリバリー配達員(こちらをクリック

中国の自殺したフードデリバリー配達員 遺書にあった最期の言葉(こちらをクリック

過労死か? 中国のフードデリバリー「配達王」の急死 SNSで嘆きの声(こちらをクリック

李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!