中国 過去にも「煮込みネズミまるごと一匹」が食事に混入。

注文弁当食べた会社職員20数人が「集団食中毒」 再度注目される「中国の食品安全問題」=中国

2024/09/14
更新: 2024/09/14

5日、中国河南省鄭州市のある会社の職員20人以上が「食中毒」になったことがわかった。

この日、会社はデリバリー弁当「黄燜鶏米飯(煮込み鶏)」を51食注文し、社員に配った。しかし、これを食べた職員の過半数が、24時間以内に「めまい」「嘔吐」「下痢」などの食中毒の症状が現れたという。

問題の宅配食は、中国発のファストフードチェーン「楊銘宇黄燜鶏米飯(緑地新都会店)」のもので全世界で数千店は展開している。

同社の職員によると、診断結果は「食中毒」で、6人が治療のために入院している。弁当提供した店は900元(約1万8千円)の食事代の弁償には同意したものの、それ以上の補償はできないと主張した。会社側はこの件を衛生部門に報告し、いまは調査結果を待っている状況だという。

一方、食事を提供したチェーン店の店長も、「うちも警察に通報した、いまは関連部門の検査結果を待っている。もし本当に自分たちの責任であれば責任をとる。しかし、自分たちに問題がなかった場合は、関連動画を削除させる」と主張している。

店長が自ら「警察に通報した」ことから、「店長は自分も被害者だと考えているようだ。となると、外部から仕入れた食材に問題があるのかもしれない」という声も上がっている。

「楊銘宇黄燜鶏米飯」のチェーン店では過去にも、食品安全の問題を指摘されていた。

7月、 四川省成都市に住む梁さんは中国大手食配サービス「美団」を通じて「成都楊銘宇黄燜鶏米飯(銀泰城店)」に食事注文したら、「煮込みネズミまるごと一匹」が出てきたという。

後にメディアの取材に応じた梁さんは「食事をそろそろ終えようという時に、食事の入れ物のなかに何らかの黒い塊を見つけた。最初は何かの調味料かと思って観察していたら、自分を見つめる黒い目だった。黒い塊をよく見ると、ネズミをまるごと一匹煮込んだものだった」と振り返っている。

似たような話は他にも上がっている。

「自分も以前あのチェーン店で食事した時、店長は帰った客の食べ残しの鶏肉をつまみ出して注文品のなかに入れ、そのままフードデリバリー配達員に渡すところを目撃した。あの店でよく食べていたが、店長のやり方を見た瞬間、絶望したよ」との声もある。

なお、「楊銘宇黄燜鶏米飯」は中国のほか、ヨーロッパ、アメリカ、日本などにも進出している。

李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!
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