韓国、核兵器開発すれば米との同盟関係に亀裂も 国防相が見解

2024/08/08
更新: 2024/08/08

[ソウル 8日 ロイター] – 韓国の申源シク国防相は、同国が兵器の製造を開始すれば、米国との同盟関係を破壊し、金融市場に衝撃を与える可能性があるとし、北朝鮮に対する抑止力として独自の核兵器を開発するべきだという国内で高まる声を退けた。ロイターのインタビューで述べた。

同相は、核兵器の開発は韓国の外交的地位と経済に壊滅的な打撃を与える危険があると指摘。「米国との同盟に大きな亀裂が生じるだろう。核拡散防止条約から離脱すれば、金融市場が直ちに衝撃を受けるなど、さまざまな罰がもたらされることになる」と語った。

政治家や外交政策の専門家の間で核兵器開発を巡る議論が高まっていることは、多くの韓国国民が米国の核戦力を含む拡大抑止について依然として不安を抱いていることの表れだと認めつつ、そうした抑止力を強化する同盟国の取り組みは北朝鮮の脅威に対抗する「最も容易で効果的かつ平和的な」方法だと述べた。

また、北朝鮮はロシアと包括的戦略パートナーシップ条約を締結したことで「アジアの頭痛の種から世界の元凶」変貌したと指摘。一方、ロシアは北朝鮮から「助けを請い」、ウクライナとの戦争で国際社会を裏切ることで自国の威信を汚した語った。

韓国はロシアが高度な武器技術を北朝鮮に提供した場合、ウクライナに殺傷能力のある武器供与を検討する可能性があると警告している。

同相は大陸間弾道ミサイルや核兵器、対空兵器、レーダー、戦車、戦闘機に関連する技術の移転があるかどうかに注目していると述べた。

Reuters
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