テスラとSpaceXのCEOであるイーロン・マスク氏は、7月22日のインタビューで、息子が思春期抑制ホルモン（思春期ブロッカー）を投与することに同意したのは「騙された」結果であり、それが最終的に息子がトランスジェンダーとして認識することにつながったと述べた。

ジョーダン・ピーターソン博士とのインタビューで、マスク氏は、息子ザビエル（現在はビビアン・ジェナ・ウィルソンとして知られている）を失ったことについて語った。「私は事実上、長男のザビエルに対して書類に署名させられました」とマスク氏は言った。

「これは私が何が起きているのか本当に理解していなかった時のことです。コロナウイルスが進行していて、多くの混乱がありました。彼に言われたのは、ザビエルがこの治療を受けなければ自殺するかもしれないということでした」

マスク氏は、思春期抑制薬が「実際には単なる不妊薬」であることを知らされていなかったと述べた。「私はこれに騙されました」と再度強調した。「私は事実上、息子を失いました。彼らがこれをデッドネーミングと呼ぶのには理由があります。デッドネーミングとは、トランスジェンダーとして識別される人々を、新しい名前ではなく、彼らが出生時に与えられた名前で呼ぶ行為のことです」

トランスジェンダー治療に対する強い批判

マスク氏はこの出来事を「非常に邪悪なもの」と述べ、未成年に対して性別移行手続きを推進する者たちは「刑務所に行くべきだ」と強く非難した。

息子のザビエルは18歳で名前を法的に変更した。名前変更の申請は2022年4月に、サンタモニカのロサンゼルス郡高等裁判所に提出した。ザビエル・マスクは当時、「もう実父とは一緒に住んでいないし、どのような形でも関係を持ちたくない」と述べた。マスク氏と息子の間の亀裂についての詳細な説明はなかった。母親は2008年にマスク氏と離婚したジャスティン・ウィルソンである。

スペースXの本社移転

インタビューの数日前、7月17日、マスク氏はカリフォルニア州ギャビン・ニューサム知事が、子供の性別認識の変更を学校職員が親に通知することを禁止する法案に署名した後、スペースXの本社をカリフォルニアからテキサスに移転する意向を発表した。

「これは最後の一撃です。この法律とそれに先立つ多くの法律のために、家族と企業はカリフォルニアを離れ、子供たちを守るためにスペースXは本社をカリフォルニア州ホーソーンからテキサス州のスター・ベースに移転します」と彼は自身のソーシャルメディアプラットフォームXに投稿した。「約1年前にニューサム知事に対し、この種の法律は家族と企業がカリフォルニアから離れる原因になると明言しました」

性別移行手続きに対する批判

マスク氏は以前から、子供に対して性別移行手続きを推奨する大人たちを批判しており、それを「プロパガンダ」として子供たちに押し付けていると述べていた。「さらに、すべての子供は人格やアイデンティティが確立する前にアイデンティティの危機を経験します」と彼は述べ、「したがって、18歳になるまで重大で不可逆的な手術や不妊薬を許可すべきではありません」

最近の研究によると、思春期抑制薬は男子の生殖器官に永久的な損傷を与え、不可逆的な不妊を引き起こす可能性が明らかになっており、その使用が性別認識を探索するための無害な方法であるとの主張を覆している。このマヨクリニックの研究は3月に発表され、まだ査読されていないが、性別違和を抱える10代の男子から収集された最大規模の臨床注釈付き小児精巣バイオレポジトリ（物学的試料を収集、保存、管理する施設やシステム）を分析したものである。