中共にどう立ち向かうか?  米国の与野党議員が戦略を模索

2024/07/16
更新: 2024/07/16

中国共産党(中共)の国内外における脅威が増している状況の中で、米国の与野党議員5名が新唐人テレビのインタビューに応じ、増加する被害者の問題に対処するため、米国は対抗策を取るべきだとの意見を表明した。

米下院の中国特別委員会委員長であるジョン・ムーレナー共和党議員は、中共が香港に対して、「一国二制度」を約束したにも関わらず、現在は事実上「一制度」になっており、人権侵害が進行していると指摘した。そして、ジョン・ムーレナー議員は、米国は中共に立ち向かう勇気ある人々を支持し、称賛すべきだと力説した。

「被害者は増加の一途を辿っている。米国民や世界中の人々が、過去から現在に至る出来事を通じてこの問題に気づき、声を挙げている。中共に対して、異議を唱える勇敢な人々を讃えることは、極めて重要だ」

米下院の中国特別委員会で民主党トップのラジャ・クリシュナモーティ下院議員は、中共の迫害による犠牲者を悼むだけではなく、具体的な行動を起こすべきだと述べている。

「追悼することも大切だが、それだけでは不十分だ。私たちには具体的な行動が求められている。その一環として、中共との対話では人権問題を常に取り上げるべきで、また、議会では中共に対する追加の対抗策を検討し、我々の行動の不足や深刻な人権侵害に対する私たちの懸念をさらに明確にすることができる」

中共にどう対抗するかについて、カルロス・ヒメネス下院議員は、米国は経済的な面で中共とのつながりを切るべきだとの立場を示している。

「できるだけ早く中国との関係を断ち切りたいと考えている。現在の経済的影響は理解しているが、中国への投資が1ドルごとに、実際には私たちの破滅をもたらす手段になっていることも事実だ」

また、ヒメネス議員は中共に対する最も大きな打撃は、中国の内部から生じるとも強調している。

「中国の市民が自由にコミュニケーションを取れるよう、積極的に支援し、中共政府の盗聴の心配なく安心して話せる環境を作ることが重要だ。内部からの意見が不可欠だ。私たちは、彼らが自らの思いを恐れることなく表現できるツールを提供すべきだ。特に、反中共派の間でそうすべきだ」

米民主党のセス・モルトン下院議員は、米国は戦争を望んでいないと明言し、現在の米国の行動は自由と民主主義を守ることにあると強調した。

モルトン議員は米議会で次のように述べた。

「どのように見ても、中共は自由をただ反対するだけでなく、それを恐れている。彼らは自由に対して深い恐怖を抱いており、基本的な人権に対しても同様だ。人権は全人類の共通の願いであり、それは米国人にも中国の人々にも当てはまる。私は、いずれ中共が中国の市民によって厳しく裁かれる日が来ると信じている」

アンディ・バー下院議員は、米国が台湾を支援することが、中共の牽制にもつながると述べ、米国の代表団が台湾の新総統の就任式に出席することは、その支援の象徴だと指摘した。

アンディ・バー下院議員はで次のように述べた。

「米国の民主党と共和党からの代表団が参加するのは、新しい総統の就任をお祝いするだけでなく、台湾の多党制民主主義が成功し、繁栄し、成熟していることを称賛するためだ。これは北京に対する明確なメッセージであり、台湾の民主主義に対する米国の強固な支持を示している。私たち民主党員と共和党員は、議会を通じて台湾を軍事的、経済的、外交的に支援し続ける」

バー議員は、台湾への支援が米国の価値観と国家安全保障にとって非常に重要であることを強調し、米国が世界の民主主義国家と協力して、共産主義の権威主義に立ち向かっていることを示している。