[マニラ 10日 ロイター] – フィリピン上院は10日、バンバン市のアリス・グオ市長が中国の犯罪組織と関係があるとの疑惑を巡って審問を開き、ストレスを理由に2回続けて審問を欠席した同市長を侮辱罪で拘束する可能性があると警告した。
この問題は3月に当局が同市のカジノを家宅捜索したことをきっかけに広がりを見せた。ある上院議員がグオ氏について、フィリピンで生まれておらず、中国の「スパイ」の可能性さえあるのではないかと質問したことで全国的な注目を集めるようになった。
グオ氏はこうした主張や犯罪組織とのつながりを否定。上院に宛てた文書では「悪意ある告発」の対象になっていると訴えている。
調査を主導するリサ・ホンティベロス上院議員は、拘束令状を取るための手続きを開始すると表明。「アリス・グオに告ぐ、われわれはあなたを拘束し、あなたは次の審問に出席することになる」と語った。同議員は前回の審問でグオ氏が中国で生まれた可能性があると述べたが、証拠を示さなかった。
グオ氏の弁護団は10日、最高裁に召喚状の無効化を求めた。
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