今月8日、中国山東省臨沂(りんぎ)市の文学芸術界連合会(中国の文学と芸術の振興を目的とした組織)の戦祥春(せん ちゃんしゅん)主席53歲が殺害された。
中国メディアによると、容疑者の馬(49歲)は死亡した戦主席と同じ職場で働いており、運転手もやったことがある。しかし、容疑者は非常勤で労働契約満了後に更新されないため、労働契約の件について非常に不満だったという。
容疑者は今年の旧正月後(2月)に解雇されたが、長年勤務してきたため、職場への出入りが容易にできた。事件が起きた日、2人はオフィスの中で激しい口論になったことも明らかになっており、殺害動機は「解雇」と関係があるとされている。
この事件をめぐり、ネット上では「殺人は良くないが、新卒でも仕事を見つけられない状況なので、再就職はもってのほか。49歳で失業になった容疑者の怒りに同情してしまう」といった声も多く上がっている。
なかには、「近年、多くの企業で人員削減を行っている。この事件がパンドラの箱を開けるきっかけにならなければいいのだが」といった不安の声も。
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