中国 二転三転するパーク側スタッフの主張に利用客が110番通報!

湖南省永州市のウォーターパークのシャワー室内で「盗撮カメラ」発見

2024/07/06
更新: 2024/07/06

先月29日、中国湖南省永州市にあるウォーターパーク「恐龍水世界」の「親子用シャワールーム」内で「監視(盗撮?)カメラ」があることが利用客の女性によって発見された。

この件を受け、ウォーターパーク側は「ただいま改善中」としている。

中国メディア「縦覧新聞」に対し、カメラを発見した女性・尹さんは次のように振り返っている。

「シャワー室利用後に頭上にある監視カメラを突然、発見した。その後すぐに、パーク側のスタッフにこの件を知らせた。当初、スタッフは『親子用シャワー室内に監視カメラがあるのは知らなかった』と主張していた。しかし、実際にカメラを見た後そのスタッフは『カメラは壊れている』と言い張った」

主張をコロコロと変えるスタッフを「信用できない」と考えた女性は、「壊れているというのならば、監視カメラの映像をみせて」と求めた。しかし、映像を見た後、スタッフが「壊れている」と主張する監視カメラが壊れていないどころか、「録画中」であることが判明した。女性が見た時、そこでは男性の清掃員が掃除をしていたという。

この事態に、パーク側のスタッフは、「親子用シャワー室といえども、ここは大人が子供の着替えを手伝うための場所で、大人は子供の着替えを手伝い終わった後は、大人用の更衣室で着替えなければならない」と説明。

この苦しい言い訳に対し、尹さんは「親子シャワー室の入り口には『子ども専用』といった表示は一切なかった。しかも、シャワー室の作りは完全に大人でも普通に使えるようになっていた」として、納得がいかず、110番通報することに。

7月1日、電話取材を求める中国メディアに対し、パーク側のスタッフは「親子シャワー室は男児の着替えやシャワーに付き添う成人女性のために用意されているが、そのような表記がないことに関してはこちら側の手落ちだ」とだけ説明。

「プライバシーの侵害ではないのか、監視カメラの設置は適切なものなのか」と記者がさらに尋ねると、スタッフは「この件は顧客からの苦情を受け、いまは改善中だ」とだけ答え、記者の質問を無視してそそくさと電話を切ったという。

関連トピックスは中国SNSでも大きな波紋を呼び、「犯罪だ!」「パークぐるみの盗撮だ!」「なんて苦しい言い訳!」「恐ろしくてもう外では着替えられない」といった非難が殺到し、不安が広がっている。

今回、問題となった「永州恐龍水世界」は中国の観光地格付けのなかでも最高ランクの「5A級」の基準に基づいて建設されているという。

李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!