中国の北部では高温や干ばつ、南部では深刻な洪水に見舞われている。
19日午後、ようやく洪水が引いた中国広東省梅州市の町は、ほとんど廃墟と化している。街じゅうに悪臭が漂い、水に浸かった物品や泥、ゴミ、瓦礫などがあちこちに転がっている。自宅に戻った被災民は後片づけに追われている。
今月15日夜から16日にかけて、梅州市北部で豪雨に見舞われ、多くの地域で土砂崩れが発生した。
現地の応急管理部によると、梅州市では16万人以上が被災し、1436の家屋が倒壊した。17日時点で死者5人、行方不明者15人のほか、13人が身動きが取れず救援を待っているという。
しかし、中国共産党当局は、災害が起きるたびに一貫して、被害情報の隠蔽を行っているため、今回の災害による実際の死傷者数や被害状況は、公式発表をはるかに上回る可能性がある。
いっぽう、この洪水については、「人為的に引き起こされたもの」であり、それも「下流の村民への避難通知もないまま、上流でダム放流が行われた」とする指摘がSNS上で多く寄せられている。
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