経済低迷が続く中国では水道料金、電気料金、高速鉄道料金の値上がりが続いている。
そうしたなか、低所得者層の味方「3点セット」と言われている「インスタントラーメン」「漬物ザーサイ」「コカ・コーラ」の価格も上昇傾向にあることがわかった。
いっぽう、飲食業界では生き残りをかけた赤字覚悟の激しい価格戦が繰り広げられている。
中国の統計局が公表したデータによると、1~4月の北京市、上海市の飲食業の売上額は昨年同期より減少した。なかでも、4月の北京市飲食業界の売上額は昨年より8.9%も大幅に少ない。
実際には北京や上海に限らず、中国の飲食市場全体で低価格戦争を行っており、著名な飲食チェーンであっても低価格をうたった「特別セット」を売り出すなどして、顧客獲得に必死になっている。
中国飲食業界の悲惨な現状について、同国の飲食情報プラットフォーム「紅餐網」の専属コラムリストの翟彬氏は「価格は10年前の水準に戻っている」と指摘。
「値下げしていないところのほうがいまや少ない、多くのところでは値引きし過ぎて吐血している」と翟彬氏は評した。
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