カナダが外国からの干渉を調査している中、カナダの選挙に中共(中国共産党)が介入していた証拠が徐々に明らかになっている。最近、カナダ連邦議会の議員が英語版大紀元に、自らが中共の策略のターゲットにされていたことを語った。
カナダ連邦議会議員ケビン・ヴォン氏は「私は調査委員会の特別報告者と会話をした。彼らが挙げた連邦議会議員のリストには、いくつかの指導者や、既に中共のターゲットとして知られている人物、そして私の名前が含まれていた」と述べている。
ヴォン議員によれば、中共が世界各国の政治家を標的にする手法は様々で、色仕掛けでターゲットを巧みに手なずけて、自分の思いどおりに操り、影響下に置く「ハニートラップ」はその中の一つだという。
2021年のカナダ連邦議会選挙の前に、彼は性的暴行の虚偽告発を受け、選挙活動に集中できなくなった。そしてこの件が原因で所属していた政党から除名を受け、結果として無所属で連邦議会議員に選出された。
「私のコミュニティでは、私のように中国系の血筋を持つ人々が全体の7分の1を占めている。そのため、この地域は中共の注目を集めている」
「中共は、中国大陸出身者を候補者として好む傾向にあり、彼らに影響を及ぼすために様々な手法を用いている」
「私は中国とは一切関係ない。カナダで生まれ育った中国系カナダ人であり、幼少期から民主主義の価値観に慣れ親しんできた。人権、法の支配、民主主義を重んじ、それを守るように教育された。共産主義に好感を抱いておらず、両親からはそのような過激なイデオロギーの危険性について教えられてきた」とケビン・ヴォン氏は語る。
2020年末には、中共のスパイである方芳(ファン・ファン)の活動が明るみに出た。彼女は政治献金や性的接待などの賄賂を通じて米国の政界に浸透していたことが、よくあるパターンとして明らかになった。中共の攻撃を受けたとしても、ベトナム出身の華僑であるケビン・ヴォン氏は決して妥協しない。
ケビン・ヴォン氏は「私のような海外華人は、中共から見ればきっと脅威に映るだろう。私は彼らのために働いたり、支援したりすることは決してない。トロントや国会においても、彼らに立ち向かい続けることを意図している」という。
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