【動画あり】竜は実在した? 今月だけで「2度も」目撃=中国

2024/05/29
更新: 2024/06/01

今月、中国湖北省や江蘇省の空で相次いで「の形をした」未確認飛行物体が撮影された。関連動画がSNSで拡散されて話題になっている。

このほど、湖北省武漢市で撮影されたという「空飛ぶ竜」の動画のなかには、曇り空の低い雲の間を泳ぐ巨大な細長い物体があった。その物体の大部分は雲に隠れていたが、それでもそれが絶えず体をくねらせるながら進んでいる様子が確認できる。まるで伝説で語られる竜が空を飛んでいるようだった。

撮影者の女性はこの時自動車内で携帯電話を使って風景撮影をしていたところ、突然「何かが空を飛んでる? あれは何?」と気づいた。女性はしばらく観察した後「あ! 竜だよ、竜が空を飛んでいる!」と興奮気味に叫んだ。

武漢の空で「竜」が撮影された日の約10日ほど前、江蘇省の空でも「竜」の形をした不明飛行物体が2体、カメラに捉えられている。

このとき撮影者の女性は携帯電話で、雷や空の様子を撮影していた。すると突然、暗い雲の中から大きくて長い形をした物体が2体現れた。2体は体をくねらせながら、上から下へと、ものすごいスピードで進んでいった。しばらくして2体は相次いで空から消えていった。

撮影者の女性はその時、「私はたったいま、2つの黒いものを撮っちゃったけど、それが何なのかわかりません 」とつぶやいていた。

これら「竜」を撮影したとされる動画がネットに投稿されると、「ホンモノだ、やっぱり竜だよ」と信じるコメントも多く寄せられており、なかには「神仏や自然など人間の力ではどうにもならない圧倒的な力が存在していたんだ、と畏怖の念が芽生えてきた 」という声も。

(2024年5月、中国湖北省武漢市で撮影された「空飛ぶ竜」の動画)

(2024年5月、中国江蘇省で撮影された「2体の空飛ぶ竜」の動画)

 

竜は実在した?~世界を震撼させた「竜墜落事件」~

いまから約90年前、中国遼寧省営口市で「中国最後の竜」が発見され、その遺骸写真は当時の新聞にも載った。

1934年7月、中国遼寧省営口市で発見された竜の遺骸。(当時の新聞より)

連日のように大雨が降り続いた後、1934年7月初旬、営口市である農夫が畑仕事をしている時、地面に丸くなって横たわる「神秘的な生き物」を発見した。その生き物は四角い頭、大きな目、口元からは長い髭、頭上にはシカのような巨大な枝角が2本生えていた。深緑色の鱗に包まれたその胴体は10メートル以上もあり、胴体の下には爪をもつ4本の足がついていたという。

当時「竜」を目撃した村人によると、「その竜は無気力だったが、間違いなく生きていた」

活きたその竜の目は半開きで少し赤かったという。

「竜が降りてきた」話は当時、現地で広がり、大勢の民衆が相次いで見物しにやってきた。「天から巨竜が降りてくるのは縁起がいい」と当時では考えられていたため、この竜が一刻も早く天に昇れるよう、人々は竜の為にアシを編んで日よけのテントを作り、干からびさせたらマズイとその体には汲んだ水をかけた。近くの寺の僧僧侶たちもそばで竜のために祈りを捧げたという。

それから数日後にまたも大雨が降り、雨が止むと、竜は突然姿を消したという。

竜が消えてから20日ほど経った8月8日、その竜は今度は遼寧省域内を流れる「遼河(中国七大河川の一つ)」の河口から10キロ離れたアシ林に再度現れた。しかし、その時にはすでに死んでいて、遺骸だけが残された。

遺骸の様子については「長さ約10メートル、頭部の左右にはそれぞれ長さ約1メートルの角があり、背骨の数は合計29個あった」と当時の新聞で記載されている。

この竜が死亡する前、「営口市の空を昇ったり降下したりしていた姿」を目撃した現地住民は多かったという。暴れる竜は工場を破壊し、船を3隻転覆させ、駅に停車していた列車を横転させた。竜のせいで現地民9人が命を落としたとされる。

竜は水中でしばらく暴れた後、(遺骸が発見された)アシ林の中に入り込んだまま消えていったという。死ぬ前、竜は牛のような鳴き声を上げていたと現地民はいう。またその死後に脱落した鱗は大きな籠2つ分もあったという。

当時の政府は防疫要員を現場に派遣して、ウジ虫が発生していた竜の死骸に消毒水を散布し、骸骨は一般民衆が見学できるように置かれていたという。

当時の中国メディア「盛京時報」の記者も竜の遺骸取材に訪れ、その骸骨の写真が当時の新聞に掲載された。

1934年7月に竜の遺骸が発見された場所に立つ看板「営口降竜の地」と書かれている、中国遼寧省営口市(中国のネットより)

 

 

李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!